サム・スミス、デビュー・アルバムでは"Money On My Mind"だけ気に入っていないと語る

サム・スミス、デビュー・アルバムでは"Money On My Mind"だけ気に入っていないと語る

『007 スペクター』の主題歌"Writing's On The Wall"が第88回アカデミー賞で歌曲賞に輝いたサム・スミスだが、実は最大のヒット曲ともいえる"Money On My Mind"があまり好きではないと明らかにしている。

ビルボード誌の取材を受けたサムは、新作の制作を続けていて手応えもかなりあることを明かしていて「すごいんだよ。ものすごくディープな内容なものになってきてるとしか、今は言えないんだけど」と説明している。

「毎日ちょっとした閃きがあっては手を加えて、本当に楽しんでるんだ。今言えるのは、これまで以上にもっと自分の気持ちをぶちまけているということだけなんだ。さらに深いものになってきていて、自分でもそこまでやってるのが信じられないんだけど、でも、さらにディープなものになってきてるんだよ」

さらにファーストについては次のように振り返っている。

「嫌いな曲がいくつかあるんだけど、アルバムの中核になってる曲は、たとえば"Stay With Me"とか"I'm Not The Only One"とか、実際問題としては"Money On My Mind"以外の曲全部が本当に好きだし、あのクラシック感のあるサウンドを誇りに思ってるんだよ。というのも、今でも聴いてるし、気に入ってるんだ。今作ってる音楽はそこからちょっと美しく変えたものになっていて、でも、これまでやってきたものともよく馴染むものなんだよ」

さらにファーストを制作する際に迷いがあったことも次のように明かしている。

「(サムのブレイクのきっかけとなったディスクロージャーとの共演曲の)"Latch"がイギリスでバカ売れした時に、ぼくもレーベルも慌てふためいちゃったんだよね。そこで『ダンスものもやるべきかな?』って考えちゃったわけだよ。ファーストを今聴くとそれがすごくわかるんだよね。2、3曲ふらふらしてるのが聴き取れるんだ。でも、ほかの曲は最初からこうしたいという形にきっちり仕上げたものなんだよ。ただ、自分のアルバムはそれでも大好きだし、だけど、今作ってるものの方が気に入ってるってことなんだよ」
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