ドナルド・トランプのマッシュアップ・ラップ動画がネット上に
2016.06.09 19:01
かつてドナルド・トランプをライムで取り上げたことでブレイクしたマック・ミラーが、トランプの演説映像などを繋ぎ合わせてあたかもマックの曲をラップしているかのように見せている動画を公開した。
マックは2011年にアルバム・デビュー前にミックステープ『Best Day Ever』をリリースし、これに収録されていた"Donald Trump"がヒットしたことで一躍ブレイクを果たすことになった。この曲でマックは「いつか世界制覇を成し遂げてドナルド・トランプになってみせる」とヒップホップで必ず成功してみせるという決意を綴っていて、この曲のビデオがユーチューブで2千万回再生を記録する大ヒットとなると、トランプ自身もマックを「次のエミネム」と絶賛することになった。
しかし、2013年になるとトランプは掌を返したようにマックに対して訴訟を起こし、自分の名前を使って大儲けしたのだからと印税を要求し、マックもその後はトランプへの嫌悪感をことあるごとに露わにしてきている。特に大統領選へ出馬してからのトランプの「アメリカをまた偉大にしてみせる」というスローガンを、トランプの人種差別発言をネタに「アメリカをまた白人だけにしてみせる」などと揶揄してきた。
今回マックは自身のキャリアの礎となったミックステープ『Best Day Ever』の5周年記念盤をリリースしていて、それを記念して今回のトランプ編ビデオを公開している。ビデオではトランプの選挙演説やテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』での出演映像などを繋ぎ合わせ、まるでトランプ自身が"Donald Trump"のラップを取っているかのようにみせていて、さらにオリジナル・ヴァージョンにはない「ビッチに友達を連れて来いといっとけよ/俺たちでこの国をまた偉大にしてみせるから」というラップも披露させている。
なお、マックは3月にテレビ番組にトランプへのメッセージを次のように吐露していた。
「意味がわからないのは、あんたが悪なのかどうかもわからないところだよ。あんたはひたすら自己中心的で、精神が病んでいて、権力欲に憑かれていて、思い込みが激しすぎる、生きているだけ無駄な存在で、脚光を1分でも多く浴びるためにはどんな行為も発言もするような存在なんだよ」
ドナルド・トランプによる"Donald Trump"はこちらから。
オリジナルの"Donald Trump"はこちらから。