9月26日に行われたアメリカ大統領選候補ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの公開討論会だが、放送後のCNNの世論調査ではヒラリーの勝利と60パーセント以上の視聴者が答えていて、これにミュージシャンの多くがそれぞれにコメントしている。
たとえば、トランプはヒラリーがTPPを推進していたくせに選挙の動静をうかがって反対へと意見を翻したと執拗に責め立て、これに対してヒラリーはそれはまったく事実と違うとうっちゃっていたが、この時ヒラリーは「あなたにはあなたの現実しか見えてないんでしょうけど」とくさびを打つ一幕があり、ケイティ・ペリーは自身のツイートでこの「あなたにはあなたの現実しか見えてないんでしょうけど」を痛快な一言としてツイート。さらにヒラリーの余裕の表情をほめたたえている。
その一方でチャンス・ザ・ラッパーはトランプが黒人青年を射殺した警官への抗議から勃発したミルウォーキー暴動についてトランプが「この国に法と秩序を復活させなければならない」とぶちあげ、警察権力への抗議が虚偽に基づいていると発言したことへの不安感を次のように吐露している。
「こういう討論会は素晴らしいものだと思うけど、なんとしてでも真実が伝わるようにお願いします」
「神様、法律を順守している市民として法と秩序を恐れる必要なんかまるでないはずなのに、このドナルド・トランプという存在がぼくは怖くて仕方ありません」
一方、ミゲルはこの「法と秩序」発言について「法と秩序? 戒厳令を敷くつもりだってことだろ?」とツイートしている。
またゼッドはトランプについて「おまえバカだな」とツイートしている。
あるいはトランプが所得税を支払っていないことをヒラリーに指摘され、「それは自分が賢いから」といってのけたことについてサラ・バレリスは「自分が大統領として出馬している国を欺こうとするのは全然『賢く』ないし」とツイートしていて、ベット・ミドラーは「『それは自分が賢いから』って、税金払ったことないのを認めてるし。こんなバカをわたしたちはずっとこれまでもてはやしてきたんだ!」と呆れている。
その一方でトレイ・ソングスは「ヒラリーはよくやったと思うな。おっさんは準備不足だし、いろんなことをろくにわかってないし。それと強迫性虚言症だね」と討論会をまとめている。