米津玄師、2016年の挑戦と “orion”&『3月のライオン』への想いを語る!
2017.01.20 17:30
年内にふたつの全国ツアーを実施し、傑作アルバム『Bremen』の次のステージに向かう新しい音楽性を提示したシングル『LOSER/ナンバーナイン』をリリース。またルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」をはじめとした数々のコラボプロジェクトや、初の単行本『かいじゅうずかん』の発売など、この1年で多岐にわたる挑戦を乗り越えてきた米津玄師。2017年2月15日には、TVアニメ『3月のライオン』のEDテーマが収録されたニューシングル『orion』をリリースする。発売中のCUT2月号では、「2016年の米津玄師大総括」「シングル『orion』」という2テーマでロングインタビューを敢行。米津玄師が自らに課した挑戦の意味、そして新曲について語っている。
「ただひたすら、自分が持つ変な人間という個性と戦うことばかりを考えてきたんだけど、2016年はそのバランスが取れ始めてきた感じがします。(中略)なんで個性と戦う必要があったかって言ったら、誰かに愛されたいからで。自分の作る音楽は結局それしか歌ってないのかなって思ったりはします」
2016年で一番大きかった出来事はダンスを始めたことだと語る米津。自身が出演する“LOSER”のMVで披露したダンスにおいて、自分と個性との戦いを見つめ直したという。また現在発売中の単行本『かいじゅうずかん』のために描き下ろした楽曲“love”について聞くと、自身の音楽活動において “愛”がキーワードであることも明かされる。
そんな2016年を経て生まれた新曲“orion”は、もともと好きだったという『3月のライオン』のための書き下ろした曲だ。物語の舞台・月島に住んでいた経験や米津自身の人生を楽曲に落とし込む過程について、彼はこう語る。
「零くんは将棋ですけど、俺は音楽をずっとひとりでやってきた人間なんで、孤独な作業っていう点では似てる部分もあるし、物の考え方とかもすごくよくわかるなあと思って。(中略)愛情とか川本家の温かさって闇の住人からするとちょっとめまいがするようなところがあって、そういうのをうまく表せるのはどういう形なのかなって考えた」
米津玄師が自身の言葉で2016年を振り返り、新曲“orion”に込めた想いを語るこのテキスト。
2017年も彼への期待がますます高まる、ファン必読のインタビューだ。
『CUT』 2017年2月号
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143542