【完全レポ】Ivy×シャリラ×SHE’Sが三つ巴、「ジャパネクレディオライブ」、最高でした!

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1月25日、『ROCKIN'ON JAPAN』副編集長・小川智宏がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組『ジャパネクレディオpowered by EMTG MUSIC』発のイベント第3弾、「ジャパネクレディオライブ powered by EMTG MUSIC Vol.3」が渋谷WWWにて開催された。Ivy to Fraudulent Game/Shout it Out/SHE’Sという、勢いに乗るネクストブレイクバンドが集結。チケットは完売、フレッシュなパワーが大爆発した一夜についてレポートしていきます!

Ivy to Fraudulent Gameは流麗なリフで静寂を切り裂く“青二才”でライブの口火を切った。それにしても全員細身の長身で黒が似合う。特に寺口宣明(Gt&Vo)はギターを下げてだらっと立ち、Aメロではマイクを片手に不敵に歌う。そのセクシーな佇まいだけでもたまらなくクールだ。新曲“Dear Fate,”に続き“劣等”へ。テクニカルで荒々しいサウンドが彼らの武器だけど、この爽やかなメロディセンスこそ真骨頂。心踊らされるサビに手を挙げて応える観客たち。その姿を見て「最高ー!」(寺口)とプレイの熱も加速していく。

「19歳の時、ライブが終わってなんだか情けなくて。楽屋でわんわん泣いてた時のことを最近思い出しました。いつだって俺たちは、感謝と誇らしさと怒りと悔しさの間をうろちょろうろちょろ。だけど昔から変わってないことがひとつ。ここに立ってる時だけは誰にも邪魔されない。誰にも負けない。負ける気がしない。こんなカッコいいバンドがいるってこと、今から証明します」。そう寺口が宣誓し、ここから怒涛の展開。“青写真”“アイドル”とアグレッシブな爆音をすさまじいエネルギーで叩きつけ、フロアを狂騒の果てへと導く。ラストは聴く者を抱きしめるような“故郷”でシメ。素直にめちゃくちゃカッコいい。こんなバンドが活躍してくれて頼もしく思うし、この先もっと暴れてほしいと思わされる圧巻のアクトだった。

Shout it Outは昨年9月にメンバーがふたり脱退。ギターとベースにサポートを迎えている彼らだけに、細川千弘(Dr)のまわりに山内彰馬(Vo&Gt)を含む3人が集まり、アイコンタクトを取りながら音を出し始める幕開け。その姿を観ただけでグッときてしまう。“光の唄”からスタートした彼らの演奏は初っ端から頭を振りまくる熱演。“17歳”“若者たち”“生きている”と、青春のもどかしさや生きることへの葛藤をノンストップで叫んでいく。

ミドルテンポの“ハナウタ”を挟み、「まだまだ楽しんでいきましょう!」(山内)と“逆光”で再びトップギアへ。Shout it Outというバンドは日々を必死に生きている。どれだけドン底だろうと誰よりも懸命にもがき、未来を掴むまで傷を抱えたまま猛進する。そんな彼らだからこそ、その歌は僕らの毎日を救ってくれるのだと思う。ラストの“青春のすべて”まで終始全身全霊。バンドの生き様を乗せたストレートなロックが、お客さんの心をいつまでも震わせていた。

この激アツすぎる饗宴のトリを務めるのはSHE’Sだ。まずは“Morning Glow”。力強い木村雅人のドラム、フルピッキングで歯切れのよいグルーヴを刻む服部栞汰のギターと広瀬臣吾のベース、美しく転がりサビで浮遊する井上竜馬のキーボード&ボーカルが一体となり、果てしない心象風景を描き出す。そんな魔法のような演奏が会場にあたたかな風を運んでいく。続く“Un-science”では《歌ってみせてよ》と観客を巻き込み早くも大合唱を実現。「Shout it Outの彰馬は弟みたいな感じで仲良くさしてもらってて、Ivyのノブはさ、ホンマあいつ喋ったらアホやねんな」と笑いを誘う井上。この親しみやすさも彼らの魅力のひとつだろう。

中盤はさらにスケールアップ。儚い“Tonight”から、不穏なAメロを経てサビでエモーションを解放する“Night Owl”へ。伸びやかで澄み切った歌声が渋谷WWWにそびえる天井さえ突き抜けるように、どこまでも高らかに響き渡る。井上がアコースティックギターを手にステージを練り歩く“Evergreen”も心地よい。「今日思ったのは、IvyもShoutも俺たちも、自分と闘ってるんですよ。そういう人たちも今日はいっぱい来てると思うし、3組とも、あなたたちが好きな音楽は絶対にあなたたちを突き放さない。一緒に、遠くまで連れてってくれるはずです」。井上がそう語ると、披露されたのは“遠くまで”。この日一番の大合唱、その眩い絶景がフロア一杯に広がった。そしてアンコールの“Curtain Call”をもって万感の終幕を飾る。

最後は出演者全員とお客さんによる記念撮影が行われ、大盛況の一夜が終わりを告げた。Ivy to Fraudulent Game、Shout it Out、SHE’S。それぞれが持ち味を存分に発揮しながらも、全バンドに共通していたのは今しかできないライブをしていたということ。井上の言葉通り、今、全員が自分自身と闘っている。だからこそ爆音を叩きつけ、生き様を突き刺し、光のようなあたたかさで僕らを包み込むことができるのだと思う。20代前半のこの世代がシーンを引っ掻き回す日も近い。そう確信させられる最高のイベントだった。ちなみに、終演直後に敢行されたフロントマン対談の模様が2017年2月4日(土)25:30から『ジャパネクレディオpowered by EMTG MUSIC』にてオンエアされるとのこと。そちらもお楽しみに!(秋摩竜太郎)
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