実写『銀魂』の全てがわかる! さくっと読める6つのポイント

実写『銀魂』の全てがわかる! さくっと読める6つのポイント - (C)空知英秋/集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会(C)空知英秋/集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会

「銀さーん! 遂に銀魂が実写化らしいですよー!」という新八の叫びが万事屋に響いた――かどうかは定かではないが、日本中の『銀魂』ファンがどよめいたのは紛れもない事実だ。賛否両論がつきものである「漫画実写化」、それが超人気作品であればあるほどその余波も大きくなる。しかも今作の監督は、『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『HK/変態仮面』のメガホンを取ったあの福田雄一ときたもんだ。これは面白くなるんじゃないか?という期待感と、『銀魂』の超濃厚キャラクターを生身の人間が演じられるのか?という不安感との攻防戦が繰り広げられる公開前。本記事ではこれまで公開された情報をまとめつつ、未発表項目についても願望込みで言及する。

① 『銀魂』とは?空知英秋(そらち・ひであき)原作のSF時代劇型コメディ漫画で、『週刊少年ジャンプ』で現在連載中。今回実写版映画として2017年7月14日(金)に公開されることとなったが、2006年にはアニメ化、さらに2010年にはアニメ映画化もされており、その人気は2004年の連載開始から10年以上経った今でも一切劣らずに加速している。基本はギャグや下ネタ満載な一話完結のコメディ路線だが、時に長編やシリアス展開、さらに泣かせる人情話もあり、読み手の感情をこれでもかと振り回してはぐっと掴んで離さない、性別年齢問わずに人気を博している作品だ。


②超重要なキャスティングは?(1)そもそも誰が出るの? 超豪華な演者陣に注目!
メインキャラクターの3人を演じる小栗旬、菅田将暉、橋本環奈を筆頭に、岡田将生、柳楽優弥、新井浩文、ムロツヨシ、中村勘九郎、安田顕、長澤まさみ、菜々緒、早見あかりなど実力派俳優・女優がズラリ! さらに映画出演自体が実に12年振りとなる堂本剛も出演とのことで、その豪華っぷりからも製作者側の本気具合が伺える。

(2)期待が膨らむ配役! 超濃厚キャラと意外なあの人との組み合わせ!
そんな実力派集団でも一筋縄では演じきれないのが、『銀魂』屈指の超濃厚なキャラクター達だ。ゲロを吐き鼻をほじる、大食らいの宇宙最強の戦闘民族「夜兎族(やとぞく)」の血を引く少女・神楽を演じるのは、清楚で可憐な美少女・橋本環奈。「本当に事務所的に大丈夫?」と思わず心配になるが、その不安を、身体を張って納得に変えてくれるのだろう。そして先述した通り久々の映画出演、さらに主役である坂田銀時と敵同士といういわば「悪役」での演技や、21年振り!となる殺陣に挑む堂本剛にも注目が集まっている。

(3)『銀魂』ワールドを作りたい――演者の本気と覚悟のビジュアルを見よ!
原作者である空知英秋も今回の実写映画化に対して「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。漫画の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの『銀魂』のキャラ像はブレないと信じています」とコメントしているように、人気作品なだけに実写化発表時には批判的な意見も多かった。しかし、小栗旬による坂田銀時のビジュアルには、しっかりと原作の銀時を背負いながら、オリジナルの銀さんを創り出したいという意思が漲っているのが感じられた。
また、意気込みも相当なもので、「他の演者さんたちが僕のことを銀さんだと信じてくれれば、おのずと銀時というキャラクターになっていけるのではないかと思って演じています」(坂田銀時/小栗旬)「少なからずこれまでの人生では突っ込みタイプではありますので精一杯演じさせて頂きます!」(志村新八/菅田将暉)「今まで、変顔に近いお芝居をしたことがなかったので、いままでとっておいて良かったなと思いました」(志村妙/長澤まさみ)「逃げの小太郎と呼ばれておりますが、岡田は逃げません!」(桂小太郎/岡田将生)など、原作に対して愛を持って演じるという覚悟をひしと感じる。

(4)人間ではない「彼ら」は一体どうなるのか?
人間の役を人間が演じることは理解できるが、人間以外のキャラクターは一体どうなるのか? メインキャラクターのビジュアルは公式発表されたが、万事屋で飼われている超大型(狛)犬・「定春」の詳細は一切公表されていない。定春はCGなのか? はたまたそっくり犬が……!? 公式発表が待ち切れない。

③「紅桜編」とは? ストーリーをざっくり紹介!一話完結が多い『銀魂』だが、連載のなかで数話連続での長編が織り込まれることがある。今回フィーチャーされる「紅桜編」もそのうちのひとつで、2010年公開『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』でも題材となっている。
20年前に宇宙からやってきた侵略者「天人(あまんと)」に開国を許した幕府だったが、その受け入れを是さない侍「攘夷志士」たちによる攘夷戦争が勃発した。戦争に参加した「白夜叉」坂田銀時、「狂乱の貴公子」桂小太郎、「攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男」高杉晋助もかつては学びの屋を共にした仲間であったが、敗戦した後に銀時は江戸で万事屋(よろずや)を営み、桂は真選組に追われながらも攘夷活動を続け、高杉は武装集団「鬼兵隊」を率いて江戸の破壊を企むという各々の道を歩んでいた。そんなある時、江戸の町に辻斬りが横行しているという噂が流れる。それと同時に、銀時の元へある人物から「妖刀・紅桜を探してほしい」という依頼が舞い込む―――というのが原作・アニメ共通の展開だ。今作ではその両方でも登場していない平賀源外(ムロツヨシ)の登場も発表されていることもあり、今までとは異なる新たな展開になるのでは?と実写ならではのストーリーにも期待できる。

④剣術あり、拳銃あり、なぎ刀もあり……? 必見の対決シーン!(1)江戸の戦いといえばやっぱり殺陣! 特報映像からチラリと紹介!
映画『銀魂』特報映像
現在唯一公開されている特報映像では、「洞爺湖」と書かれた銀時の木刀、血まみれの銀時、叫ぶ新八、狼狽える神楽というシリアスなシーンが映し出されている。妖刀・紅桜を携えた盲目の剣士・岡田似蔵(新井浩文)との戦いのシーンがあるのであれば間違いなく必見であるし、「従来のチャンバラとは違うアクションになっているのでぜひ観てください」(岡田似蔵/新井浩文)とのコメントからもギャグゼロの戦いになっているであろうことが分かる。

(2)対決シーンは全て注目の組み合わせ!
そんな「銀時(小栗旬)VS似蔵(新井浩文)」による剣術争いは勿論、かつて戦いの場を共にした「銀時(小栗旬)VS高杉(堂本剛)」や、「桂(岡田将生)VS高杉(堂本剛)」による幼馴染同士の戦いにも注目したい。さらに「神楽(橋本環奈)VS来島また子(菜々緒)」との銃弾戦も白熱必至だし、「銀時(小栗旬)VS妙(長澤まさみ)」による病床での壮絶な看病シーンにも括目したいところだ。(「チッ、かわいくねー女」「バカな男(ひと)」という悶絶必至の台詞も是非聞きたい!)

⑤主題歌は?そして、定春のビジュアルと同様に未だ発表されていないのが主題歌だ。『銀魂』の主題歌というと、DOESやBLUE ENCOUNT、monobright、SPYAIRといったロックバンドが主に担当しており、最近では生粋の銀魂ファンであるKenKen(金子賢輔)が所属するRIZEが念願叶ってエンディングテーマを担当したことでも話題になっている。そんな『銀魂』の主題歌だが、今作は果たしてどうなるのか? 「侍×刀×戦」という少年漫画さながらの闘争感剥き出し急速ロックになるのか、初代映画主題歌であるDOESに代表される「和×ロック」でシリアスな世界観を彩るのか……サウンド面の発表も楽しみだ。

⑥公開まであと約4ヶ月! 宇宙一バカな侍の活躍劇を共に待とう!作者や出演者、さらに実写化には悲観的だったファンも「あの監督なら……」と口を揃える程の絶大な信頼と笑いのセンスを誇る福田雄一監督。そんな福田監督が殺伐とした斬り合いをどう撮るのか? そしてどれだけ笑わせてくれるのか? 7月まで約4ヶ月……期待も予測も超えてくれるであろう公開日まで、待ってろコノヤロー!!(峯岸利恵)
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