アリアナ・グランデのライブ会場で起きた爆発事件に対して、モリッシーがコメントを発表している。
事件当日の5月22日はモリッシーの58歳の誕生日だった。
モリッシーは自身のfacebookへの投稿で以下のような考えを提示している。
「マンチェスターで自分の誕生日を祝っていると、マンチェスター・アリーナでの爆発事件のニュースが入ってきた。とてつもない怒りに襲われている。
この悲劇の連鎖は、一体どうすれば止められるのだろう?
テリーザ・メイ(英首相)はこのような攻撃では「我々は傷を負わない」と言うが、彼女自身の生活を銃弾から守っているのは泡のように脆いもの。そしてどうやら、彼女にとってはマンチェスターで犠牲となった若い命の身元を確認する必要もないようだ。
そもそも、「我々は傷を負わない」の「我々」というのは、彼女自身、そして彼女の政治、もしくは彼女の移民政策を指しているのみだ。マンチェスターの若者たちはすでに傷を負ったのだから。テレサ、どうもありがとう。
そしてサディク・カーン(ロンドン市長)は「ロンドンはマンチェスターと共にある」と言っていたが、彼はISに対して何も行動を起こさない。今回の爆発事件はISによるものだと言われているのにも関わらずだ。
それに、事件に対しての「力強い発言」がバカバカしい賞賛を受けている女王も、バッキンガム宮殿で行われるティー・パーティを中止しようともしない。イギリスの報道の自由においては批判的な態度が認められないからだろうか。
そしてマンチェスターの市長アンディ・バーンハムは、この事件は「過激派」によるものだと発言していたが、そもそも「過激派」とは「過激」な何なんだ?過激なウサギか?
現代のイギリスにおいては、プライベートで話していることを公の場に持ち込むことに対してやけに臆病になっている。政治家たちは「恐れることはない」などと言うが、それは自分たちが被害者になったことがないからだ。
戦火から防御されたところでそれを「恐れない」などというのは、全くもって簡単なこと。しかし一般人には、そんな防御などないのだ。
モリッシー
2017年5月23日」
なお、ノエル・ギャラガーは「I Love Manchester」の写真と共に、「言葉もない」とインスタグラムに投稿をしている。