3. “Learn To Fly”
「フー・ファイターズの面白いミュージック・ビデオ」というとこれを思い出す方も多いのでは。1999年発表のアルバム『There Is Nothing Left to Lose』に同楽曲は収録されており、同ビデオはグラミー賞最優秀短編ミュージックビデオ賞を獲得している。
とあるフライトの機内を舞台にしたドタバタ劇に仕上げられている本作、デイヴは太った女性、ツインテールの少女、奇妙な動きのキャビンアテンダント、機長、FBI捜査官、そしてロック・スターと1人5役を演じ分けており、ベーシストのネイト・メンデルやテイラーも複数のキャラクターとして登場している。
終盤では機長が間違って飲んだ眠り薬により倒れてしまうが、異変に気付いたロック・スターのデイヴが飛行機を操り、ランディングさせてしまう。
機長が倒れる原因になった眠り薬を機内に隠す清掃員を俳優のジャック・ブラックとカイル・ガスが演じているのも見どころの一つだろう。
ちなみにジャック・ブラックは『ワン・バイ・ワン』収録の楽曲“Low”のミュージック・ビデオにも登場、デイヴと二人で暴れまわっている。
4. “Long Road To Ruin”
2007年発表のアルバム『エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス』に同楽曲は収録されており、“Big Me”や “Learn To Fly”、“Low”といった名ビデオを生み出してきたジェシー・ペレツが監督を務めている。
フー・ファイターズ「コスプレ」シリーズの最高傑作と言えるのがこちら。メンバーは病院を舞台とした70年代メロドラマの俳優たちを演じ、デイヴは主役の医者、テイラーは女ったらしの同僚、ギタリストのクリス・シフレットは病院に入院中の子ども、ネイトは柄シャツを着たなんとも胡散臭い、主人公の恋敵という役どころ。
すぐに泣いてしまう心優しいスターを演じるデイヴ、そもそもの人柄も相まってか、はまり役だ。
映画『セレステ&ジェシー』の主演で日本でも一気に知名度の上がった女優、ラシダ・ジョーンズが出演しているのも見逃せない。
5. “Walk”
2011年発表のアルバム『Wasting Light』に同楽曲は収録されており、楽曲として グラミー賞 最優秀ロック楽曲賞、ミュージック・ビデオとしてMTV Video Music Award for Best Rock Video(最優秀ロックビデオ賞)を獲得している。
真面目なサラリーマンに扮したデイヴはひどい渋滞に巻き込まれ、耐え切れずギターだけ持って車はそのままに歩き出してしまう。
ツキに見放されたデイヴが街中で次々と騒動を起こしていく様は観ていて痛快。相変わらずメンバーはビデオの様々な場面にカメオ出演している。
番外編:純粋にかっこいい「ロック・スター」フー・ファイターズが楽しめるミュージック・ビデオはこちら。
“The Pretender”
“Best Of You”
楽曲とミュージック・ビデオのギャップが魅力の一つとも言えるフー・ファイターズ、遂に出演を果たす「サマーソニック2017」ではどんなステージングを私たちに観せてくれるのか、今から待ちきれない。
やっぱりフー・ファイターズ最高! 選りすぐりの面白MV5選
2017.08.19 16:00