人間と同じ見た目でありながら人肉しか食すことのできない存在=喰種が蠢く世界を舞台とし、喰種と人間の戦いを描く『東京喰種』。そんな喰種から人間を守る「喰種対策局」に所属し、喰種殲滅を掲げる男が、鈴木伸之扮する亜門鋼太朗だ。
インタビューでは、完璧に喰種を否定する亜門の立場や行動を「100%正義だと思う」と語る鈴木。「同情する余地が自分の中にあると敵にやられてしまうという感覚が亜門にはある」と言うが、単純な善悪二元論では語りきれない魅力を持つ本作について、鈴木は以下のように語っている。
「100人いたら100人の正義があると思うんです。みんな自分が正義だと思ってる。逆に『これが悪だ』と思って喋っている人もいないと思うので、喰種の気持ちも、人間側の喰種に対する気持ちもわかります。(中略)『東京喰種』の世界でもこれからどんどん争いが起きていくと思うし、この先もまだまだ可能性を秘めている作品でもあるので、その一発目として、映画ですごい世界観が描けたんじゃないかなって思います」
また、特集では映画に登場する、金木研、亜門鋼太朗、霧島菫香、真戸呉緒、神代利世の5人について徹底解説したコラムも合わせて掲載。キャラクターに真摯に向き合う姿勢が感じられる鈴木のインタビュー、そして次号掲載予定である主人公・金木研を演じた窪田正孝のインタビューも合わせて必見の『東京喰種』特集だ。