『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が発売から50年を経て、5月26日に記念版として世界同時発売されたが、6月30日(金)発売の『ロッキング・オン』8月号ではポール・マッカートニーがアルバムの制作秘話を語ったインタビューが掲載されている。
オリジナルのアルバムで物議の種であり続けていたステレオ・ミックスについては「ビートルズの頃はぼくたちステレオに関心なかったんだよ。完全にモノ・フリークだったから。ステレオというのは音が2倍の大きさになることだと思ってたのさ、だってスピーカーが2個なんだから!」
そんなポールも50周年記年版のリミックスはお気に入りのようで、アルバムのロック色が強くなり、“筋肉質”になったことについて「これだと部屋の中でプレイしてるように聴こえて、僕達の狙いに近くなる」と明かしている。
『サージェント・ペパーズ』は当時のザ・ビートルズにとっては危険な挑戦であったことを指摘されたポールは以下のように答えている。
「でも僕達はいつだって、『こんなもの出したらファンをすべて失う』って言われてたんだよ。だけどこっちは、『少しのファンがいなくなっても、また新しいファンがつくさ』と。前に進まなきゃ。今のファンを楽しませるために、そこで足を止めていたらダメだ」
他にも“ストロベリー・フィールズ・フォーエバー”と“ペニー・レイン”をアルバムに入れなかった理由や、当時ザ・ビートルズが何を考え、どのように制作を進めていたかを垣間見ることができる。
『ロッキング・オン』8月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143799