1999年から約18年間、リンキン・パークのボーカリストを務めた故チェスター・ベニントン。
自身の出自であるグランジの要素を汲みつつ、バラード調とシャウトを器用に使い分ける歌唱力の高さは他のアーティストたちからも高く評価されており、ライブでは様々なアーティストとのコラボレーションも行った。
以下より、チェスター・ベニントンの印象的なパフォーマンスを5つ紹介していく。
2004年、ジェイ・Zとのコラボ企画で圧倒的なシャウトを披露
2004年7月18日、MTVの企画「MASH-UPS」で実現したジェイ・Zとのコラボレーション。
ロサンゼルスのロキシー・シアターで行われたライブの様子はDVD化され、スタジオ音源はコラボレーション・アルバム『コリジョン・コース』としてリリースされた。
“Points Of Authority/99 Problems/One Step Closer”のパフォーマンスでは、チェスターのシャウトにジェイ・Zが感心した表情を見せる様子も垣間見られる。
https://www.youtube.com/watch?v=kBnJnXq4YQ8
2008年、「Projekt Revolution」でクリス・コーネルと共演
リンキン・パーク主催の音楽フェス「Projekt Revolution」にて、故クリス・コーネルと共にテンプル・オブ・ザ・ドッグの楽曲“Hunger Strike”を披露したチェスター・ベニントン。
https://www.youtube.com/watch?v=6WCkdoxAJQU
アーティストとしてだけではなく、プライベートでも仲が良かったことで知られるチェスターとクリスは生前何度もコラボレーションを果たした。
テンプル・オブ・ザ・ドッグは1990年にヘロインのオーバードーズで亡くなったマザー・ラヴ・ボーンのボーカル、故アンドリュー・ウッドの追悼のため、クリス・コーネルを中心に結成されたバンドだ。
2007年、チャリティ・イベント「ライブ・アース」での来日公演
2007年7月7日に世界7大陸で行われた大規模チャリティ・イベント、「ライブ・アース」の日本公演に出演したリンキン・パーク。
チェスター・ベニントンのリードのもと、満員の観客が“Bleed It Out”のシンガロングを見せている。
2017年5月、故クリス・コーネルへ捧げた“One More Light”
今年の5月、クリス・コーネルの死が明らかになってからすぐに米TV番組「Jimmy Kimmel Live」に出演したリンキン・パークは、クリス・コーネルへの追悼として最新アルバムのタイトル・トラック“One More Light”を披露した。
当初は“Heavy”を披露する予定だったというバンドだが、クリス・コーネルの逝去の報を受け、急遽“One More Light”に変更。
マイク・シノダによると、当時のチェスターは同TVライブのサウンドチェックの時点から悲しみのあまり声が出ず、実は本番でも「最後の数節を歌い切れていなかった」のだという。
2017年5月、故クリス・コーネルの葬儀にて“Hallelujah”を贈る
クリス・コーネルの葬儀に出席したチェスター・ベニントンは、追悼として“Hallelujah”を歌い上げた。
チェスターが自らの命を絶ったのは、奇しくもクリスの誕生日だった。
https://www.youtube.com/watch?v=iO3x6Gtqpjk
チェスター不在の今、バンドの今後に注目が集まっている。
バンドは「LINKIN PARK ONE MORE LIGHT WORLD TOUR」の北米ツアーの中止を決定したものの、11月の来日公演に関する詳細はまだ発表していない。予告されている公式声明の発表もまだ行われていない。
なお、リンキン・パークはチェスターの死が発覚する数時間前に、チェスターが手がけた新曲“Talking To Myself”のミュージック・ビデオを公開していた。
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