YUKIが、広島グリーンアリーナ公演を皮切りにスタートした「YUKI concert tour“Blink Blink”2017」が、7月23日に函館アリーナ(北海道)でツアーファイナルを迎えた。
函館はYUKIが生まれ育ち、19歳まで暮らしていた街。バンド時代に何度か函館でライブを行っているが、ソロになってからは地元・函館でワンマンライブを行うのは2005年以来となった。
今回のツアーは今年3月にリリースした8thアルバム『まばたき』を携えたツアーではあったが、ソロデビュー15周年の年に行うツアーということもあり、YUKIは「15周年のお祭りをファンのみんなと一緒にお祝いしたい」という思いを込めて、新旧織り交ぜたメニューを用意。アルバム『まばたき』の1曲目を飾っていた“暴れたがっている”でライブの幕が開け、“プレゼント”、“the end of shite”、“プリズム”のほか“ランデヴー”、“ワンダーライン”、“WAGON”、“JOY”、“恋愛模様”などが披露された。
YUKIの「函館、ただいま!」の声には、すぐさま観客が「おかえり」と返した。「めんこいっしょ?(笑)」、「なまら楽しい」など、いくつもの函館弁が飛び出したMCや「言わせてもらってもいいですか? 函館が生んだスーパースター・YUKIです。これ、本当に函館で言いたかったから嬉しいです(笑)」というMCは、地元ならでは。
そしてYUKIは函館アリーナの向いにある函館市民会館でピアノの発表会や成人式をやったことや、「全部知っている場所だから、すごく不思議で、すごく切ない感じがする」と語り、「今もぜんぜん立派になんてなっていないけれど、私はここ函館にいたころとぜんぜん変わらないんだってことがわかった。私はずっと函館っ子で、函館が私を育ててくれたんだなって。私の核はここ函館でできているんです」、「お父さん、お母さん、函館、私を生んでくれてありがとう」と言ったYUKIを拍手が包み込んだ。
シルバーのトゲトゲがついた衣装で歌った“レディ・エレクトリック”では、大型スクリーンにリアルタイムで映し出されたYUKIの手や体から放電しているような閃光がいくつも放たれ、“tonight”後のインターバルで、ウェイクボードに乗ったYUKIや風力発電の大きな羽に掴まっているYUKI、ロケットの燃料タンクにしがみ付いて月に行ったYUKIなど、クスッと笑える合成映像がスクリーンに流れたり、“バスガール”ではスクリーンの中にバスガイドに扮したYUKIがいたり、この曲の最後には「はい、チーズ」の合図で、客席を背にして会場のお客さんと記念撮影をしたりといった、映像演出も行われた。
“JOY“のあとにY字型の花道の先にあるセンターステージに移動し、バンドとコーラス、トロンボーンとトランペットが加わった編成で“Hello!“をアコースティックバージョンで届け、「私はいつでもなりたい自分を書いてきました。まだまだなりたい自分には遠いです。だからまだまだ歌詞を書いていくと思います」と言ったあと、アコギを弾きながら“相思相愛”を歌唱。「たぶん、今この会場の中で私がいちばん幸せ」と飛びきりの笑顔を見せ、“聞き間違い”、“鳴いてる怪獣”、そしてラストに“トワイライト“が披露され、全13公演におよぶツアーは幕を閉じた。
[公演概要]
YUKI concert tour“Blink Blink”2017
2017年7月22日・23日
函館アリーナ
[セットリスト]
1:暴れたがっている
2:プレゼント
3:ドラマチック
4:ハローグッバイ
5:名も無い小さい花
6:the end of shite
7:私は誰だ
8:こんにちはニューワールド
9:tonight
10:レディ・エレクトリック
11:プリズム
12:ひみつ
13:バスガール
14:メランコリニスタ
15:ランデヴー
16:ワンダーライン
17:JOY
18:Hello!
19:相思相愛
20:恋愛模様
21:2人のストーリー
22:聞き間違い
23:さよならバイスタンダー
24:鳴いてる怪獣
25:WAGON
26:トワイライト