テイラー・スウィフトがラジオDJからの痴漢行為を訴えていた訴訟がテイラーの勝訴に終わった。
敗訴したのはコロラド州デンヴァーのラジオ局DJ、デヴィッド・ミューラーで、2013年にテイラーと記念撮影を行った際にテイラーの身体の一部をミューラーが背後から触ったことをテイラーがカメラマンやマネージャーに訴え、テイラー側からの申し出を受けたラジオ局側の調査の結果、その2日後にミューラーはラジオ局を解雇となった。
ミューラーは2015年に痴漢行為などは行っていないと訴え、いわれのない言いがかりのため職を失ったとしてテイラー側に対して損害賠償を求める訴えを起こす。これに対してテイラー側は、痴漢行為を暴行としてミューラーを訴えることになった。
裁判では、問題の記念写真について双方の主張が争われ、ミューラー側は写真からミューラーが不適切な触り方をしていることは読み取れないと法廷で証言。
その証言に対して、テイラーの下半身の背後に回したミューラーの腕についてテイラー自身が「スカートの中からわたしの尻を触っている被告人の手が写真に写っている」「何度訊かれたとしても、私が違う証言をすることはありません」と反論していたと「CNN」が伝えている。
そして8月14日に判事はミューラーの起こした訴訟について、(ミューラーの行為をラジオ局に通告するなど)テイラーの取った行動に落ち度はなかったとして、ミューラー側の訴えを退け、テイラーの訴えについては陪審員団の判断に委ねられた。
同日の午後、陪審はテイラーの主張を認めて、ミューラーの行いを暴行と判断し、ミューラーに対してテイラーが求めていた1ドルの賠償金支払いを命じたと「Washington Post」誌が伝えている。
テイラーは判決後、自身の法律顧問団と裁判所関係者など「この4年越しの苦難と2年越しの裁判を支えてくれ、わたしのほか、性的暴行に泣き寝入りさせられているように感じている人たちを支えてくれたみなさん」への感謝を表明した。
その一方で、自分のような恵まれた立場にあるからこうした裁判費用のかかる訴えを起こすことが出来たということはよく自覚しているが、「声を上げるべき人たちを励ましたかった」としていて、将来的にそうした性的被害を受けている人たちを支援する団体を立ち上げるつもりだともテイラーは語っている。
テイラー・スウィフト、ラジオDJからの痴漢行為を訴えた裁判で勝訴。2013年からの経緯まとめ
2017.08.16 19:00