感覚ピエロは、なぜエロく楽しく潔くなMVで攻めるのか?

8月に公開された感覚ピエロの“A BANANA”のMVが、その内容の過激さゆえにYouTubeにて年齢制限が掛けられたことが話題になった。そもそも私はYouTubeのアカウントを作っていなかったので、その噂の映像を観るためにアカウント作成したのだが「あ、確かにこれは制限かけなきゃダメだわ」と納得した。特にラストシーン、YouTubeで年齢制限がかかるとこういう表示が出るのかと勉強にもなった。

元々感覚ピエロは“O・P・P・A・I”という曲のMVを躊躇なく「タイトルそのまんまやないかい!」という内容に仕上げていたし、“ワンナイト・ラヴゲーム”のMVでは同じく過激さのためにチャンネルが一時凍結するという異例の事態を招いた。感エロの「エロ」ってまさか「エロい」の方の意味なの?と思わず疑ってしまうが、サウンドは相変わらず骨太いロックなんだよなぁと感心する。

(「おっぱい」だけで人を踊らせる曲は作れるという、小学生から大人まで大歓喜の夢の楽曲。散りばめられた笑いどころにクスッとなりながらも思うのは「……結局何の審査だったの?」)

(セクシーダイナマイトなお姉さん方が夢の大集合!って、ちょっと横山さん! それはマイクじゃありませんから!!)

性的な表現すらも味に変えてしまえる横山直弘(Vo・G)のエロティックな声色や歌い回しが引き立っているし、何より「俺たちが本気でやってるんだからカッコいいに決まってるだろ?」ともいうべく作品への自信が漲っているのが分かる。例え「これをやってみたら面白いんじゃない?」という発想ができても、お金と手間と時間を掛けて実際に「作品」として世の中にぶっ込むとなると話は別だ。そしてそこに不可欠なのは、発想力と好奇心と行動力。それらの感性に対して感覚ピエロは臆することなく才能を投資できることが分かるし、遊ぶことにも本気になれるロックバンドがいるということに嬉しくもなる。

「やりたい音楽を、やりたいように鳴らす」――力を抜くことに力を入れるという矛盾は成り立つということを、感覚ピエロは遊び心満載の楽曲で証明してくれている。(峯岸利恵)

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