──バンドの始まりとしては、シブヤさんが声をかけたんですよね?シブヤカンナ(G・Vo) インスタで「女の子でバンドやりたい人いませんか?」みたいなストーリーをアップしたら、最近ちょっと話したなあくらいの関係だったソラが反応してくれて。楽器を弾いたこともなかったんですけど、シブヤカンナの作るオリジナル曲が天才すぎて。この人のもとでやりたい!って(ソラ)
ソラ(B) 楽器を弾いたこともなかったんですけど、ずっと音楽は好きだったし、シブヤカンナの作るオリジナル曲が天才すぎて。この人のもとでやりたい!と思って、思い切って声かけたんですよ。シブヤ 私もバンドはやったことないから、「え、いいよー! 楽器何がいい?」って言って(笑)。ソラ 候補が3つあったんですけど──。シブヤ 当たり前だよ!(笑)。ソラ (笑)ドラムは小学校の音楽の時間にやったんですけど、壊滅的だった記憶があって、ギターは弦が多いから難しそうだなあって。で、ベースは弦が4本だしいいじゃんと思って選びました──今はベースにリスペクトを持ってますけど!ハイブリッドマイマイ(Dr) 結局5弦ベース使ってるしね(笑)。ソラ そうだー!(笑)。で、ドラムを募集した時に、私の一回会ったことある知り合い程度のマイマイが「やりたい」って言ってくれて。マイマイ やったことなかったけどドラムをやりたかったから、「ドラムできる人募集」って書いてあったのを見て「ここだ!」と。
ソラ できないけどやれる!みたいな感じで言ってきて。マイマイ で、入ったその日に電子ドラム買って練習しました(笑)。シブヤ 最初は3ピースでやろうとしたんですけど、1ヶ月くらいしてやはりリードギターが欲しいということで、当時所属していた大学の軽音サークルからサコを引き抜いて──。マイマイ サコが入るまでの1ヶ月は何もしてなかったよね(笑)。サコティッシュフォールド(G) あ、そうだったんだ!? 私が入る時は「もう3人いるから!」みたいな感じだったけど?(笑)。シブヤ 嘘つかないと誘えなかったから(笑)。──サコさんは音楽経験があったんですか?サコ 軽音サークルでコピバンをやったりしてたんですけど、飽きてきたから辞めようかなと思ってたら、風の噂で「すっげえかわいいやつがサークルに入ってくるらしい」と聞いて、それがシブヤカンナだったんです。で、初めて会った時にナンパしてインスタを交換したんですけど、1〜2週間くらいしてから「バンドやらない?」って言われて。
シブヤ 私もサコに会った時「あ、かわいい」「仲良くなれたらいいな」と思って。そもそもリードをやってる女の子って人口がめちゃくちゃ少ないんですよ。でも、サコはリードしかやらない!みたいな感じだったのでバンドに連れてきました。あの時は人生の中でいちばん何も考えてなくて、バンドを始められたらなんでもよかったんですよね。無知の行動力というか。──でも、全員初心者状態から3年でよくここまで来ましたねえ。ソラ やるしかなかったですね、本当に。シブヤ マジでそうだね。
──バンドメンバーが揃って、曲作りはどう進めていったんですか?シブヤ 最初は「こういう曲を作る」というのもできないくらいの知識量だったんですよ。ファンクとかロックとかジャズとか、ジャンルの知識も全然なかったから、できた曲をなんとなくバンドっぽくアレンジするくらいしか考えつかなくて。やっていくうちに、徐々に自分の中で好きな曲とそうじゃない曲がはっきりしてきて、昔ずっと聴いてた80年代の曲とかアニソンとか、しっくりくるルーツに合わせられるように練習してきました。──80年代テイストというのは間違いなくキーワードですよね。その年代の音楽に惹かれたきっかけはあるんですか?シブヤ 生まれた時からですね。別に親がその世代ということでもないんですけど、たまーに流れてくる80年代のメロディが小さい頃からめちゃくちゃ好きで。私は80年代が好きなんだなというのが、ずっとフワッとありました。──実際、セブンス・ベガはすごくリアルに80年代の質感やディテールを再現してるかといったらそうじゃないんだけど、その時代を通った人が90年代や00年代にやってきた音楽までも網羅してものにしてる感じがあって。シブヤ そうです、本当にそうなんですよ!──80年代の音楽は、メンバーの皆さんはそんなに触れてこなかったと思うんですけど、すんなり受け入れられたんですか?ソラ カンナと出会うまでは80年代の音楽は聴いたことなくて、カンナの曲をいいなと思ったのは新鮮さからなんじゃないかなって。新鮮なのにキャッチーで耳に残るものがあったから。マイマイ 私もそうかも。新しいものだと思ったよね。──その音楽性のことをセブンス・ベガは「シティロック」と標榜してますけども──。シブヤ ああ。「シティロック」については説明する機会が欲しかったんですけど、「シティロック」と言ってると「ロックバンド」として切り取られちゃうのが、ずっと悩みで。一同 ああ〜。シブヤ セブンス・ベガはロックバンドじゃないです……! 私の中で「ロック」というのはバンドの部分を表してると思ってて、「シティ」はどちらかというとファンクな要素なんですよ。都会感のある曲をバンドでやってる、という意味で「シティロック」と言ってるんです。──そこに僕は、当時の空気感も込みのファンキーさとムーディーさ、トレンディさを感じました。で、80年代といってもいろいろあるじゃないですか。マイケル・ジャクソンから日本のニューミュージックや歌謡曲もあって。シブヤ 本当にそうなんです! しかし、私は世界の80年代が大好きなんです。それこそ“南風のアイドル”(7月7日リリース)はみんなのイメージする80年代っぽい曲だと思うんですけど。私は世界の80年代が大好きなんです。SNSのある世界でもう1回あの時代みたいなスターになりたい(シブヤ)
──日本の歌謡曲っぽいサマーチューンですよね。シブヤ はい。でも、私はマイケル・ジャクソンがめちゃめちゃ好きで、あの時代──絶対的スターがいた時代に憧れていて、そこをどう表すかというか。“ワンナイト・ドライブ”(6月7日リリース)のサビには《僕はSTAR》という歌詞がありますけど、私がなりたいものってずっとスターなんだよな、SNSのある世界でもう1回あの時代みたいなスターになりたいなという思いがこもってます。──煌びやかで、言ってしまえばちょっと胡散臭さもあるような。シブヤ それが好きなんですよ!!(笑)。「作られてんなあ」みたいなのが、本当にいいなと思います。──スター性は、楽曲はもちろんライブも込みで生まれるものだと思いますけど、制作とライブへの注力のバランスはどうですか?マイマイ ……どっちもじゃない?シブヤ うん。別物として考えてますね。私は作曲が好きでバンド活動をしてるんですけど、ライブは盛り上がるものというより、生演奏を聴かせる機会だと思ってるんですよね。楽曲をどう聴かせたら、伝えたいことをそのまま伝えられるのか、みたいなことを私は考えてます。
マイマイ ライブは唯一お客さんの顔をちゃんと見れるし反応が生でわかるから、生感は大事にしてて。ハプニングも全部記憶していたいというくらい、ライブは好きですね。シブヤ マイマイはめっちゃライブ行くんですよ。マイマイ 感情が音に乗ってるバンドが好きなんですよね。楽しそうにやってるバンドは、音でわかるじゃないですか。自分たちもそうなりたいと思うので、勉強も兼ねてライブに行ってます。