9月9日には、このアニメのキャラクターグッズの発売を記念してトークイベントが開催。ディキーとカリーナを演じている、声優の江口拓也と伊達朱里紗が、アニメそのままのゆるいトークを繰り広げた。
rockin’on .comではこの模様を独占でレポートする。
「ほんと江口さん、背が高いですよね! 身長はおいくつなんですか?」と司会の女性が見上げる。江口は「一応、187です」と答えるが、公式プロフィールは186cmになっているということで、なぜ187かと伊達に訊かれると「(18)7はかっこいいと思って!」とのこと。だが結局、本当の身長は188cmらしく、「でも188だと高くてこわいなって……7はおさまりがいいなって」と、冒頭から江口の身長いじりで会場は笑いに包まれたところでトークが始まる。
まず、司会が江口へ「ディキー役の話を最初に聞いた時にどう思ったか」と訊くと、「(青池良輔)監督とは以前に一緒に仕事をしてまして。とにかく面白い方なんですよ。(お話をいただいた時に)お世話になりますって言ったら、『仕事と思わないでいいから』って(笑)」と言われたとのこと。「『どういうことですか!? 僕、仕事のつもりで行くんですけど』って言ったら、『本気出されたらちょっと違うんで』って言われて。『声優さんには申し訳ないんですけど、声を張らないでもらっていいですか』って。あと、『滑舌良く喋らないでもらっていいですか』って(笑)。そんなディレクションある?って思って」。伊達が「噛むとめっちゃ喜びますよね」と付け加えると、伊達の噛んだテイクが使われた話に。番組の終わりにディキーとカリーナがふたりで「カリバディクス」と言う部分で伊達が噛んでしまった回があり、「これ使っちゃうね~(江口による監督モノマネ)」と使われたという(7月9日放送第10回)。江口曰く、「予期せぬニュアンスが大好きな方で。ふと出たものは出そうと思っても出ないものなので、大好きみたい」とのこと。また伊達は、カリーナのオーディションテープを録る際に、マネージャーに録ってもらったが、例えば「すいません噛んじゃいました。やり直しますね」と言うと、普通は編集して切ってくれるが、今回は全部使われたとのことで、初めてそんなことをされて驚いたというエピソードも。「その感じも聞きたい、みたいなことなんだろうね」と江口。また、第1話の収録の際、役作りをして臨んだのに、監督に「ちょっと待って。今ちょっと仕事っぽかったなあ」と、つっこまれたという話も飛び出した。
「カリーナがカードバトルをしようとした際に、使おうとしてディキーにしまうよう言われたのは何カード?」という質問では、お客さんから正解の「ポイントカード」が答えられ(6月4日放送第5回)、ポイントカードあるあるの話へ。江口はポイントカードを使いこなせず、家に忘れてしまうという。また、ポイントのために買い物をすることになるのが悔しいとのこと。
クイズコーナーも盛り上がって、1回目のトークイベントは終了。
伊達は、「ぜひYouTubeで、『Caribadix』のご視聴をよろしくお願いします」と挨拶し、江口は「YouTubeで見れるから見やすいので、引き続き新作を楽しみにしていただきたいなと」、「すごいマニアックなイベントだと思います。マニアックなイベント大好きなんです」と楽しいイベントだったという感想をにじませた。
続いて2回目のトークイベントへ。
司会より、「このアニメはディキーとカリーナがバンドを組んでフェスを目指すお話……ですよね?」と改めて問われると、「そのはずでしたが……、蓋を開けてみたら、一切バンドをしていないという……」(江口)、「楽器……奏でてないですもんね」(伊達)と濁す。なお一応ギターやベースを持ってはいるのだが、音を鳴らしたことはないとのこと。
ここで司会から、好きな音楽について訊かれると、伊達は「高校生の時に聴いてたのはRADWIMPS、Base Ball Bearと、田村ゆかりさんとか水樹奈々さんが好きで聴いたり踊ったりしてましたね」と、ロック音楽好きな一面を覗かせ、女性声優の先輩の名を挙げていた。江口は、「洋楽の、歌詞はわからないけど、なんとなく良いなっていうのは好きです」、「最近ハマってるのはI Don't Like Mondays.ですね。あと、PVで楽しいと思ったのが、東京ゲゲゲイさん。PVがめっちゃすごいんです。見てほしい」と、音楽通であることが窺えた。
「ディキーとカリーナのバンドのオーディションに一番最初に来た原田さんの動物の種類は?」という問いに、お客さんが一発正解で、ヘビと答え(7月23日放送第12回)、伊達も大喜び。また、江口がアニメ内で兼役をやっているという話になり、7月30日放送の第13回でカブトムシの内山田を演じたとのこと。また、今後違うキャラクターが出てきた時に誰が兼ねるかも見るポイントになるかも、とお客さんにアピールしていた。
続いて、「ヘビの原田さんがバンドの練習に来なかった理由とは?」という問いの、脱皮したばかりだったから(8月20日放送第16回)という正解に、江口からは、実家の周辺でよくヘビの抜け殻を見かけ、財布に入れていたというエピソードが。なお、伊達はヘビを見たことがなく、大変驚いていて、実はおじいちゃんがヘビ退治していたとのこと。
最終問題、「カブトムシの内山田さんがバンドを辞めた理由とは?」という問いに、お客さんから、「奥さんに反対されたから」(8月20日放送第16回)という正解が答えられ、伊達は、「そんな台詞言った気がする……」と正解したお客さんに「聞き逃しちゃうような台詞なのに」と感心していた。
伊達は、「あのゆるさと短さが丁度いいですよね。会社とか学校で疲れた時に見ると癒されると思うので、気楽に楽しんでもらえればと思います」と挨拶。「現場はゆるゆるつくっていますが、それは監督なりのこだわりでして。そのゆるさの中にもちゃんとプロの仕事が散りばめられていますので。逆に、何の気負いもなく情報が入ってくるってすごい表現の仕方だと思うので、お暇があったらぜひ見てください」と、終始、アニメと同じような雰囲気でゆるく進んだトークイベントを締めた。(中川志織)