10月6日にソロ・デビュー・アルバム『アズ・ユー・ワー』をリリースするリアム・ギャラガーが英カルチャー誌「Huck Magazine」のインタビューに答え、オアシスを再結成するとしても、その目的は金を稼ぐためではなく「ノエルとの関係性を築き直すこと」だと語っていたことが分かった。
Oasis - D'You Know What I Mean?
自分たちの母親がノエルとの不仲を良く思っていないものの、「おふくろにとってもそりゃ大変だろうなとは思うけど、もうどうしようもないよな」と話すリアムは、ノエルとの関係について以下のように語る。
ノエルは俺のこと嫌いだし、俺はノエルのことが嫌いだし。俺はノエルの仲間が嫌いだし、ノエルは俺の仲間が嫌いだし。俺はノエルの成り果てた姿が嫌いだし、ノエルは俺が成り果てなかった姿が嫌いだし。話し合うなんて、俺たちの世界では無理な話なのさ。
だから、オアシスが再結成することはないんだよ。あいつは脇道にそれていって、俺は俺たちが本来行くべきだった道を進んでるだけのことさ。俺に言わせれば、あいつは大企業気取りのクソ馬鹿だよ。今のあいつと一緒にバンドなんかやれるかどうか分からないし、間違いなく、あいつだって俺とのバンドなんてやりたがらないだろうね。
しかも、俺と一緒にやったら自分が日陰に隠れちゃうのも分かってるんだろうよ。結局、俺が100パーセント、完全にリアルにやってる横で、自分の存在が浮いちゃうってことが分かってんだよ。俺の隣にいたら、あいつはただの右翼小僧にしか見えないからな。
今オアシスを再結成させても、金だけのためにやることになる。そこに愛はないね。でも、俺に言わせてもらえば、オアシスは金を稼ぐ以上の意味合いがあるんだ。俺にはそんな金は必要ないし、あいつにも必要ない。だから、これ(再結成)は当分なしってこと。いつか、俺たちがお互いのことが好きですっていう合意に至るまではね。今の俺たちはまったく合わないから。
そして、自分の方が折れておけば良かった、といつか後悔することがあったらどうするのかという質問には次のように答えている。
あるかもな。でも、そんなことはどうでもいいのさ。ちんけなバンドやってたわけじゃないんだから。これから20年経って、俺たちが再結成しようが、俺たちのうちのどっちかが死んじまおうが、俺たちのやってきたことは変わらないんだ。まだやり残したことがあるって後悔するとか、そういうことじゃないんだよ。
俺たちは、世代の関心をファッキン手に入れたんだ。良いライブも何度かやったし、良いアルバムも何枚か作った。新しい世代の奴らがやってくれって言うんなら、またやり直してみるのも楽しいと思うね。でも間違っても、過去を振り返って「あの時あれをやっておけば……」なんて思うことはないね。
俺たちはアメリカではそんなに大物にはならなかったから、アメリカ人にやり返してやるのも楽しそうだよな。でも、どうでもいいんだよ。イギリスでデカくなることしか考えてなかったから。オアシスを再結成させる一番の目的は、俺とノエルの関係をマジで築き直すこと。それに対してはマジで誠実にならなきゃいけないんだよ。
そういうこと(2人の関係が良くなる)なら、俺たちが再結成している姿を見たがる人はたくさんいると思うぜ。わだかまりを全部ちゃらにして、また仲間になった俺たちってことならね。みんな、ライブで跳び上がって友達同士であほな歌詞をわめき合いたいんだろうけど。でも、人生なんてそんなにうまくはいかないもんだよ。だろ?
Oasis - The Importance Of Being Idle
なお、リアムはノエルとのリリース日が近いことについて、「一周して原点に戻ってきたみたいだな」と話していたこともあった。「NME」によると、リアムは「Q Magazine」に対し以下のように語っていたという。
俺たちは今まで世界中のファッキン・バンドらをこき下ろしてきたけど、今度は俺たち同士が勝負することになるんだよ。奴のアルバムが最高なもんになってるってのも分かってるけど、俺のはその倍最高だね。これには自信がある。