ソランジュ、立体編み込みを消して表紙写真に使った雑誌社を批判。「わたしの髪に触らないで」

ソランジュ、立体編み込みを消して表紙写真に使った雑誌社を批判。「わたしの髪に触らないで」

ソランジュが表紙を飾った「Evening Standard」紙の雑誌「Evening Standard Magazine」について、自分の表紙写真の髪型をデジタル処理で修正されたとして批判し、物議を醸している。

ソランジュは昨年リリースした3rdアルバム『ア・シート・アット・ザ・テーブル』で黒人や女性としてのアイデンティティの葛藤などをファンクやR&Bとして打ち出し、絶賛を呼んだが、ツアー前のソランジュに話を聞いた「Evening Standard」の取材ではツアー用にソランジュが用意した髪の毛の立体編み込みの写真なども撮影されていた。

編み込みはソランジュの頭頂部から立ち上がって大きな円を象るものになっていたが、「Evening Standard Magazine」の表紙写真についてはこの頭頂部から立ち上がる部分がすべて処理され消されてしまっていた。これに対してソランジュは表紙写真と同じ画像の処理前のものをInstagramにアップし「dtmh」とコメントしている。


「dtmh」とはアルバムでも最も好評だったトラック"Don’t Touch My Hair"のタイトルで、「わたしの髪に触らないで」の意味。もともとこの曲はなんの断りもなく自分の髪の毛に平気で触ってくる白人や男性からの人種差別的や性差別的であったりする態度を糾弾するもので、それをそのまま「Evening Standard」はやってしまった、とソランジュはこのInstagramで批判している。

さらに同記事では編み込みがソランジュにとってどれだけ重要なものであるかを紐解く内容にもなっていたため、記事を執筆したアンジェリカ・バスティエンは雑誌側に自分の取材の意図を捻じ曲げられてしまったとして、自分の記名クレジットを削除してほしいと表明する騒ぎにも発展した。

一方、「Evening Standard」では全面的に謝罪するとウェブサイトで明らかにしていて、ソランジュの頭頂部から上の立体編み込みを処理して消したのは、レイアウトを配慮してのことだったが、それは間違った判断だったことを認めている。

SOLANGE - DON'T TOUCH MY HAIR
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