【いろいろあった】双子の出産を控えたビヨンセとジェイ・Zの軌跡。約20年間の紆余曲折とは?

【いろいろあった】双子の出産を控えたビヨンセとジェイ・Zの軌跡。約20年間の紆余曲折とは?

2月に双子を妊娠していることを明らかにし、インスタグラムに投稿した写真の「いいね!」獲得数が世界記録を塗り替えたビヨンセ。

最近ではビヨンセのインスタグラム上で仲の良い家族の姿が頻繁に公開されているが、ビヨンセとジェイ・Zはそもそもどういう馴れ初めから始まり、どんな紆余曲折を経てここまでやってきたのだろうか?

英ラジオ局「Capital Xtra」による2人の「24の瞬間」を追いながら、夫婦の軌跡を改めて見ていきたい。



1 ふたりの出会いは?
2007年のインタビューによると、ジェイ・Zがビヨンセに初めて会ったのは10年前。さらに別のインタビューではビヨンセが、自分が18歳の時にジェイ・Zに初めて会ったと語っている。ふたりの意見をあわせると、1997年から2000年の間のどこかで出会ったということに。

2 「ヴァニティ・フェア」誌の特集で共演
2001年、ふたりは「ヴァニティ・フェア」誌の音楽特集号のフォト・セッションで一緒に撮影を行っている。ジェイ・Zはその10年後の同誌のインタビューで、当時について「この頃から外で会えないかってお互い探り合い始めたんだよ」と明かしている。

3 ジェイ・Zの“’03 Bonnie and Clyde”で初共演
2002年10月にリリースされたジェイ・Zのシングル曲“’03 Bonnie & Clyde”でふたりは初共演を果たす。お互いにパートナーについて歌っている曲で、ビデオでも同じ役どころをうまく演じていたことから「実は本当に付き合っているの?」と噂されるようになった。

https://www.youtube.com/watch?v=AJAEpILeLi8

4 さらにビヨンセの大ヒット・シングルでも共演
“'03 Bonnie & Clyde”のリリースから半年後にはビヨンセの大ヒット曲“Crazy in Love”にもジェイ・Zが客演。ますます「これは本気で付き合っているのかも」という噂に繋がった。


5 03年のインタビューでジェイ・Zがビヨンセについて語る
“Crazy in Love”リリース後の2003年、「プレイボーイ」誌のインタビューに応じたジェイ・Zはビヨンセとの関係について質問されたものの、これを否定。ただし次のように語っていた。「美人だよね。自分の彼女になってほしいと思わないやつがいるかよ?いつか実現するってこともあるかもしれないよな」

6 頻繁にイベントなどで見かけられるようになる
上述の「プレイボーイ」誌のインタビューの後、2003年の年末にかけて、ふたりのツーショットが音楽イベントやスポーツの試合会場などで頻繁に見かけられるようになった。
ただ、ふたりの関係についてはどちらも固く口を閉ざしたまま。この時点では集客のためイべンターから招待されていたのか、あるいはまだ友人関係だったのかもしれない。

7 2004年、「MTV VMA」授賞式で公にカップルとして出席
2004年の「MTV VMA」授賞式に腕を組んでふたりで登場したビヨンセとジェイ・Z。ふたりにとっては公の場で交際を認めた忘れられない瞬間となったはずだ。

8 ビヨンセのセカンド・ソロ『B’ Day』の2曲でジェイ・Zと共演
2006年のアルバム『B’ Day』の収録曲、“Deja Vu”のビデオで親密なシーンを見せ、さらに“Upgrade U”でもコラボレーションを披露した。


9 ジェイ・Z、自作曲でビヨンセがつれないと嘆く
2006年『キングダム・カム』の“Lost One”の中で、ジェイ・Zは「そういうつもりじゃないんだろうけど、Bのことだぜ/俺のことより仕事の方をまるっきり愛してるんだ/でも正直言って俺が今23歳なら/俺も彼女のことより仕事の方を愛してたかもしれない」とその心境を吐露している。

10 それも杞憂に終わり、めでたく結婚へ
ジェイ・Zとビヨンセは2008年4月に結婚、ニューヨークでプライベートな式を挙げた。ふたりは指輪を交わす代わりに、お互いの薬指に「Ⅳ」の字のタトゥーを入れている。
式の様子については一切明かされていなかったが、2014年のふたりの合同ツアー、「オン・ザ・ラン・ツアー」のビジュアルで初めて公開されることになった。

11 ビヨンセ、珍しくふたりの関係について語る
滅多にふたりの関係について言及しないビヨンセだが、2008年の「エッセンス」誌との取材では「ジェイとわたしとの間にあるものはリアルなものなの。取材をどうこなしていくかとか、写真映りのいい相手がほしかったとかそういうことじゃないわけ。リアルなものなのよ」と語ってみせた。
また、結婚指輪を交わさずにタトゥーにした理由については「人ってそういうところを強調し過ぎだと思う。ただのモノに過ぎないのに。わたしにとってはちょっとそれがバカバカしいわ」と語った。

12 2010年頃に流産していたことを明かす
ビヨンセのキャリア全般を振り返った2013年のドキュメンタリー『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』の中で、ビヨンセはジェイ・Zとの子の流産を経験していたことを次のように明らかにしている。
「2年くらい前に初めて妊娠したの。その子の心臓の音も聴こえて、それはこれまで聴いた中でも最も美しい音楽だと思えて……いろいろ名前も考えてて……どんな子だろうって思い描いたりして……自分の母性本能を感じ始めていたんだけど、ニューヨークに戻って定期健診を受けてみると、鼓動が聴こえなくなっていたわ」

13 2011年の「MTV VMA」授賞式のパフォーマンスで妊娠を発表
2011年の「MTV VMA」授賞式のパフォーマンスで“Love on Top”を披露したビヨンセはその後、ジェイ・Zが舞台脇で見守る中、スパンコールのジャケットを開いて大きなお腹を披露。祝福の歓声を浴びることになった。
この時、この出来事について毎秒8868回ものツイートが発信されることになり、ツイッターの世界新記録を樹立したと発表されている。


14 ブルー・アイヴィーが産まれる
2012年1月7日、ビヨンセはジェイ・Zとの間にブルー・アイヴィーを出産した。その後、ビヨンセはオフィシャル・ウェブサイトに娘と自分の画像も初公開。ジェイ・Zとビヨンセは「みなさんのお祈りと祝辞の言葉、愛と励ましのすべてに心から感謝しています」とコメントを発表した。

15 2013年、突如リリースされたビヨンセの新作には不穏な影も
2013年の12月、ビヨンセはなんの前触れもなく新作『ビヨンセ』を配信リリース、大騒動を引き起こすことになった。アルバムでは摂食障害や産後鬱、結婚や母親としての不安などのテーマも取り上げた作品となり、ジェイ・Zとの関係についてもこれまでとは違った局面が垣間見られることになった。
シングルとなった“Drunk in Love”はジェイ・Zとの間の野放図な愛の一面を描いたものであるように歌われているが、“Mine”では次のような内容が歌われていた。「別れや別居についての話をしてる/子供を産んでからなんか自分のような気がしない/私たち、このまま本当にやっていけるの?」


16 その後のデュエット曲では新たな新境地も
その一方で2014年にリリースされたジェイ・Zのシングル"Part II (On the Run)"ではそんなふたりの当時の関係性を赤裸々に語りつつ、ふたりの原点ともなった“’03 Bonnie & Clyde”をも振り返るものになっていた。ビヨンセが「そもそも完璧なラブ・ストーリーなんて聴きたい人いるの?」と問いかけ、ジェイ・Zが「おまえと俺対世界ってことなら/やるっきゃねえな」とまとめてみせている。

17 さらにデュエット公演にまで乗り出すことに
ビヨンセは2013年から2014年にかけて「ミセス・カーター・ショー・ワールドツアー」に乗り出しており、ジェイ・Zも「マグナ・カーター・ワールドツアー」を敢行。どちらも終わると今度はふたりの合体ツアー、「オン・ザ・ラン・ツアー」を2014年の6月から開始した。演目はふたりの楽曲が絶え間なく入れ替わりつつふたりでのデュエットも披露するもので、無敵のパフォーマンスとして各方面から絶賛を浴びることに。公演地はアメリカとカナダ、そしてパリのみだった。

18 ソランジュによる衝撃のジェイ・Z暴力事件
ニューヨークのメトロポリタン美術館で行われる恒例のファッション・イベント、「メット・ガラ」のアフターパーティに出席した帰り、ホテルのエレべーターの中でビヨンセの妹ソランジュが突如ジェイ・Zに殴りかかり、さらに足蹴りを入れている映像が流出。エレベーター内の防犯カメラ映像が流出したことでホテル側の警備体制も問われたが、その後、ジェイ・Zとソランジュは合同声明を発表。「どちらも相手に謝罪し、ひとつの家族として次の一歩を踏み出しました」と語った。ソランジュの激昂の理由については謎のままとなったが、ジェイ・Zの女性関係がにわかに噂されるようになったのはこの時から。

https://www.youtube.com/watch?v=wUKEbMDIR08

19 「オン・ザ・ラン・ツアー」が無事に開幕
実は上述の事件はジェイ・Zとビヨンセの「オン・ザ・ラン・ツアー」開幕の一ヶ月前に起きた事件で、一部にはツアーの決行そのものが危ぶまれるとの声もあった。しかし、ツアーは無事に開幕を迎え、2014年6月25日のマイアミ公演から同年9月13日のパリ公演まで滞りなく開催された。

20 ここにきてビヨンセの歌詞に不穏な言い換えが
「オン・ザ・ラン・ツアー」ではビヨンセがセカンド・ソロ『B’ Day』から“Resentment”を披露するくだりがあるのだが、この曲の歌詞は相手に不実を働かれて不信感を抱く心境を歌う作品。「6年間も付き合ってきて/なんであなたからこんな扱いを受けなきゃいけないの?」とビヨンセが歌い上げるパートがある。しかし、ビヨンセはこのツアーではこの「6年」をジェイ・Zとの交際と結婚を含めた期間の「12年」と言い換えて歌っていたのだ。

https://www.youtube.com/watch?v=ItnSS69KG3c

21 一方、SNSでは家族の絆を公開
そうした中でもビヨンセはインスタグラムなどのSNS上では娘のブルー・アイヴィー、そしてジェイ・Zと自身の写真を公開し続け、家族としての絆の強さを強調していた。

22 そして2016年、『レモネード』でジェイ・Zの不実が作品化される
映像アルバムとしても公開され、リリースとともに絶賛を呼んだビヨンセの『レモネード』。収録曲“Hold Up”、“Sorry”、“Love Draught”などの楽曲では、ジェイ・Zが不実を働いたことが明らかにされている。その相手はレイチェル・ロイ(ロッカフェラ・レコードの共同オーナーだったデーモン・ダッシュの元妻で、ファッション・デザイナー)だったのではないかと噂されているが、確かなことは明らかになっていない。ただ、ジェイ・Zとビヨンセはソランジュ事件の直後に行われたカニエ・ウェストとキム・カーダシアンとの結婚式を欠席しており、これは出席していたレイチェル・ロイとの対面を避けるためだったのではないかともいわれている。


23 ビヨンセの「フォーメーション・ワールドツアー」の舞台裏にはジェイ・Zの姿が
『レモネード』のリリース後、「フォーメーション・ワールドツアー」に乗り出したビヨンセだが、舞台裏でスタッフらと交わるジェイ・Zの姿がLenny S.のインスタグラムで公開され、ツアーに同行している様子が明らかになった。

24 ビヨンセ、双子を妊娠していることを発表
そして2017年2月、ビヨンセが双子を妊娠していることを自身の写真とともにインスタグラムで発表。たちまちにしてインスタグラム史上最高記録の「いいね!」を叩き出すことになったのだ。

「私たちの愛と幸せをシェアします。(双子のおかげで)2倍祝福されている気持ち。この子たちは私たち家族を成長させてくれているし、皆さんのお祝いの言葉にも感謝しています。カーター夫妻より」

出産の予定日は6月かと言われてはいるものの、まだ本人たちからは発表されていない。

昨春の『レモネード』のリリースの際には離婚さえ噂されていたふたりだが、最近の仲睦まじい様子を見る限り、その心配ももう不要だろう。

ビヨンセの出産のニュースを楽しみに待ちたい。
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