スピッツは今年、結成30周年とメンバー全員50歳という節目を迎える。
このアニバーサリーイヤーを記念し、今年7月1日から10月1日まで開催されたツアー「SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"」。本日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号では、同ツアーより8月23日の横浜アリーナ公演の模様をレポートしている。
この公演のオープニングを飾ったのは、最新アルバムのリード曲“醒めない”。ロックに出会った頃の初期衝動や、4人が今も抱き続けているロックへのあくなき探究心などが、非常にストレートな言葉で綴られた曲だ。
その後は、“涙がキラリ☆”、“冷たい頬”、“ロビンソン”、“夜を駆ける”といった新旧を問わないさまざまな曲や、変態的でヘヴィな初期曲“惑星のかけら”を披露。さらに、MCの途中ではインディーズ時代の“座敷犬のうた”を口ずさむ貴重な場面もあった。
この日、序盤のMCで「今日はロックバンド、スピッツの道標となるようなライブをやります」と高らかに宣言した草野マサムネ(Vo・G)。
その言葉が示す通り、30年の縮図のようなセットリストで、4人はこれまでの歩みをただ振り返るのではなく、30年はまだ「通過点」に過ぎないということを、観客に対しパフォーマンスやMC中の発言でもって、誠実に伝えていた。そんな濃密な時間のすべてを徹底レポートした本特集は、必読の内容となっている。
文=杉浦美恵 撮影=内藤順司
スピッツ、結成30周年&メンバー全員50歳――記念すべきツアー、横アリ公演を徹底レポート!
2017.10.30 20:10