メタリカのラーズ、セクハラ問題に言及。「あまりに遅すぎた」が「良かったと思える面もある」と語る


芸術教育を推進する非営利団体、「92Y」の講演会で登壇したメタリカのラーズ・ウルリッヒが、昨今の一連のセクシャル・ハラスメント問題に言及していたことが分かった。

「映画界には、ハーヴェイ・ワインスタインがクソ野郎だって知らない人はいなかったわけだろ」と語気を強める様子も見せつつも、「俺たちがこれ(一連のセクハラ告発)の始まりを見届けられたのはいいこと」と以下のように前向きな意見を示した。

(加害者)全員が報いを受けることになるね。俺たちがこれ(一連のセクハラ告発)の始まりを見届けられたのはいいことだとは思うけど、あまりにも遅すぎたっていうのも事実。

でもやっぱり、みんなが立ち上がってジェンダーも関係なく自分の経験について口を開いても大丈夫なんだって思えてることは本当に本当に素晴らしいことだよね。

被害を受けた人の状況は様々だろうけど、自分だけで(その問題を)背負わなくていいんだ。(告発するのに)色んな機関も用意されてるし、そこでは安全が確保されてるんだから。こうやって考えると、良かったと思える面もあるよね。



この後、ラーズは「言葉を慎重に選ばなきゃいけない話だけど」との前置きのもと、これから時間が経ったあとに虚偽の告発が出てきて、冤罪が発生する可能性も否めないとも語っていた。

どこかのタイミングでさ、もちろん今はまだ起きてないことだけど、1ヶ月後か、1年後か、それとも5年後かに、誰かが誰かによって、真実ではない罪に問われる可能性もあるわけだよね。(中略)そんなのに巻き込まれちゃったら、人生そのものが変わってしまうだろ。

そういうことが起こり始めた時、社会、そしてメディアの舵取りがちゃんとできるような風潮になっていればいいな、最善の選択ができればいいなと思うよ。この問題はもう目前まで来てるだろうからね。