ブライアン・イーノら、イスラエル公演敢行のニック・ケイヴに反論。「簡潔な要請をしているだけ」

  • ブライアン・イーノら、イスラエル公演敢行のニック・ケイヴに反論。「簡潔な要請をしているだけ」 - pic by Shamil Tanna 2016

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ロジャー・ウォーターズサーストン・ムーアブライアン・イーノらの中止要請を押し切り、予定通りイスラエル公演を行う意向を示したニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズだが、中止要請を受けてニック・ケイヴが発表した声明に対しブライアン・イーノとロジャー・ウォーターズがさらなる反論の声明を発表した。

現地時間11月19日と20日の公演を前に、ニック・ケイヴはプレスカンファレンスを行い、そのの中で「イスラエルという国を愛していて、イスラエルの人たちも愛している」とイスラエルに対する自身の考えを示しながらイスラエル公演を予定通り敢行することを発表

ニック・ケイヴは、ロジャー・ウォーターズらが活動を行っているBDS (ボイコット・資本引き上げ・制裁運動) は「ミュージシャンたちを休業させ、脅し、検閲し、黙らせようとしている」としてBDSに「立ち向かう」とも発言していた。

「Stereogum」によると、ブライアン・イーノはそうしたニック・ケイヴの発言に対する声明を発表し、「口を封じよう」としているわけではなく、プロパガンダのキャンペーンに加担しないよう「簡潔な要請をしているだけ」なのだと以下のように反論した。

BDSの主張はとても簡潔なものだ。イスラエルは他国に対してのイメージを向上させるため、一貫して、そして気前よく、文化的交流をハスバラ(有利な宣伝材料)として利用してきた。それは公式に発表された外務省の言葉を借りれば、「イスラエルの美しい側面を見せる」ためだ。BDSは、そういったプロパガンダのキャンペーンに加担しないよう、アーティストたちに簡潔な要請をしているだけなのだ。

これは、(ニック・ケイヴが言う)アーティストたちの「口を封じる」ためのものではない。この言いがかりは、実際に数百万人もの人たちが永久的に、そして異様なほどに「口を封じられた」土地の文脈の中ではむしろ不快なものに感じる。


さらにロジャー・ウォーターズも、一連のイスラエル中止要請は音楽の問題ではなく人権の問題だとして以下のような声明を発表。

ニックは彼の音楽が検閲されてると思ってるって? どういうこと? ニック、尊敬の念をもって言うけど、君の音楽はこの件と全く関係がないんだ。それは僕の音楽もそうだし、ブライアン・イーノの音楽もそう。ベートーヴェンの音楽だって関係ない。僕たちは音楽についての話をしてるんじゃない。人権の話をしているんだ。


そして、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズの楽曲“Jesus Alone”の歌詞、「Let us sit together in the dark until the moment comes(暗闇の中で共に座り、“その時”が来るまで待とう)」との一節を引用しながら以下のようにも述べている。

ニック、“その時”はすでに過ぎ去ってしまったよ。兄弟よ、君は“その時”を逃してしまったんだ。もし今後いつか、暗闇の中から這い上がりたいと思った時には、目をしっかり開けてみてごらん。BDSが光の中で君を待っているから。


なお、同じく中止要請を受けながらもイスラエル公演を敢行したレディオヘッドは、今年7月の公演で2006年から数えて最も多い楽曲数を披露。バンドにとっては“Creep”のヒットのきっかけとなった国であるイスラエルにおいて、公演は成功を収めた。

ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのイスラエル公演の結果に注目が集まっている。

イスラエル公演の中止要請に対するニック・ケイヴの声明の内容は以下の記事より。

ニック・ケイヴ、一連の反対要請を経てイスラエル公演の敢行を決意。「彼らに立ち向かう」
現地時間11月19日と20日にイスラエルでの公演を予定しているニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズに対し、ロジャー・ウォーターズ、サーストン・ムーアらなどがこの公演を取りやめるよう促す公開書簡を発表したことは先日報じた通りだが、バンドは予定通りイスラエル公演を行う意向を示した。公演のチケット…
ニック・ケイヴ、一連の反対要請を経てイスラエル公演の敢行を決意。「彼らに立ち向かう」

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