12月15日にニュー・アルバム『ノー_ワン・エヴァー・リアリー・ダイズ』のリリースを控えるN.E.R.Dだが、「The Guardian」のインタビューの中で、ファレル・ウィリアムスが自身の「女性への尊敬の思い」について強く語っている。
ファレルの2014年のソロ作『ガール』は自身が人生で関わってきた全女性へのオマージュを示したコンセプト・アルバムでもあったが、今年に入って長年のパートナーとの間に三つ子を授かったことからも、女性への尊敬の思いが揺るぎないものになったのだという。
「地球上の70億人の人口は全員、女性の身体から生まれてきてるんだから。俺の女性への尊敬というのは次元の違うものなんだよ」と話すファレルは、世界は女性の手に委ねられるべきなのだと次のようにも語っている。
核弾頭を動かすための暗号が、すべて女性の手に委ねられてたらどれほどいいかって考えてもごらんよ。女性は肉体的な知識として、生命をこの世にもたらすためにどれだけのものが必要なのかわかってるんだよ。
女性は生命のメッセージを託されているんだ。だから、核弾頭発射のボタンを押す前に女性なら必ず考え直すはずだよ。1度でもいいから、女性に任せたらどうなるのか見てみたいよ。もう男の場合はさんざん見てきたんだから。
結局、男はなんでも爆発させるだけなんだから。みんながみんなそうだというわけじゃないよ。でも、そういうことをしない連中だって、破壊的な気質を持ってる連中にどうやって歯止めをかければいいのか、それさえわかってないんだからさ。
そして、アメリカに本当の変化をもたらすのは女性とミレニアル世代だと以下のようにも語る。
女性と、それからミレニアル世代の連中、本当の力を持ってるのは彼らだよ。この国の本当の変化は彼らがもたらすんだよ。男はなんだって好き勝手に言うことはできるけど、女性がやれることは男にはできないんだ。
男には女性が経験することは絶対に理解できない。でも女性は、男には理解できないことを経験しているんだよ、毎月ね。それなのに女性は仕事にもくるし、そして仕事をちゃんとこなすし、何にもなかったかのようにやってみせるんだ。信じられないよ。
さらにケンドリック・ラマーが参加した“Don’t Don’t Do It!”についても言及。同楽曲は、昨年9月にノースカロライナ州シャーロットにて、脳に障害を負う黒人男性が容疑者と勘違いされ警察に射殺された事件がモチーフとなっているが、「こんなに潑溂とした曲にそういうストーリーを潜ませたのは、絶対にこのメッセージを受け取ってもらえるようにするためなんだよ」ともコメント。
そして同楽曲と絡め、アメリカの世情についても以下のように述べている。
これはニュースで知った事件だけど、俺たちには今(国のトップに)あのクレイジーで頭のおかしいやつがいて、その一方でこの国の警察ときたら、丸腰の黒人をいつでも銃撃してくるんだからね。雨が降ったら黒人撃っていいとでも思ってんだよ。
『ノー_ワン・エヴァー・リアリー・ダイズ』のレビューは以下の記事より。