ただただ最高だった。

[Alexandros]は「俺たちの音楽を信じろ」という強制や、聴き手の日常に自ら寄り添って全てを受け入れようとは決してしない。自分以外の人間が何をどう思っているか？や、逆に自分達が世間からどう思われているか？を考えることは、もしかしたら彼らにとっては今回のツアータイトルのように「意味がない」ことなのかもしれない。それは[Alexandros]が生きることに「好きなように好きな音を好きな場所で好きなだけ鳴らすこと」以外の理由が必要ないからだ。

会場の規模や動員が増え、世間からの認知度が高まるにつれて、多少なりともそういった「何があろうと己を貫く」という姿勢を保つことは難しくなるものだと思っていたが、彼らのライブを観るたびにそんな甘えた考えは豪快に蹴散らされる。昨日のライブは特にそれを強く感じたし、文句なしに格好良かった。この生き方が[Alexandros]なんだという、存在証明のようなライブだった。

本日行われるツアーファイナルが終わってからの公開で、しっかりとレポートします。(峯岸利恵)