米津玄師、ツアーファイナル日本武道館は絶対的な「繋がり」のライブだった

米津玄師、ツアーファイナル日本武道館は絶対的な「繋がり」のライブだった
アルバム『BOOTLEG』の色で力強く押し切った今回のツアー「fogbound」のファイナル。
彼がいかに「人と出会い、そして少しでもわかり合えることの奇跡」に深い感謝を込めて音楽をやっているかが伝わってくる感動的なライブだった。
特に“LOSER”“Moonlight”“灰色と青”の3曲が圧巻。
それぞれダンサー・振付師の辻本知彦、菅原小春、そして菅田将暉と共にステージに立った曲だったのだが、それぞれの表現者との出会いと音楽を通しての強固な繋がりが、肉体性を持って日本武道館の空間を支配しきっているのをはっきり感じた。

そして観客ひとりひとりも、ライブの間、ずっと自分の心の一部に米津玄師が存在していて、彼と音楽を通して極めて深く肉体的に繋がっているのを感じていたんじゃないかと思う。

僕は、今年の8月に発売したCUTの表紙巻頭特集で「ふたりの米津玄師」というインタビューをさせてもらったときに、記事の紹介文で以下のように書いた。

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たぶん僕たちは、米津玄師やハチの音楽を聴く時、無意識的に「もうひとりの自分」の温もりや息遣いを感じている。音楽には、もともとそういう魔法の鏡のような力があるとも言えるけれど、彼が作る音楽は、今の時代の持つありとあらゆるポジティブなもの、ネガティブなものを貪欲なまでに咀嚼しきって、どこまでも先鋭化を極めた「魔法の鏡」である。
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その「魔法の鏡」のような力をこれまでで最も強烈に感じたライブだった。(古河晋)

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