映画『ゴッホ 〜最期の手紙〜』は大きなスクリーンで観た方が良い

映画『ゴッホ 〜最期の手紙〜』は大きなスクリーンで観た方が良い
昨年11月からの公開で、だいぶ公開が終了する映画館が増えてきたので慌てて滑り込みで観に行ったのだが、スクリーンで観れて本当に良かった。

油絵によるアニメーションが大きな話題を呼んでいる本作。
もちろん関わったスタッフすべての力によって素晴らしい映画になっているわけだが、特に125人の現代の画家とゴッホが、絵を通して深い会話をすることによって、ゴッホの人生を息遣いまで感じられるような映画になっていると感じた。
最初は油絵がアニメーションとして動くこと自体に驚きがあるが、それ以上に物語の中に観客を引き込む力が圧倒的で、いつのまにか何の違和感もなく油絵の世界の中でゴッホの人生の真実を追うことに没頭していた。

わずか10年間の画家生活の間に800枚の油画を描きながら、生前はそれが1枚しか売れなかったゴッホ。
その作品は、彼の死後に多くの人に評価され、愛されたわけだが、もっと作家として生前に愛されるべきだったいうことは彼の人生の孤独を知った人の誰もが思うことだろう。
でも彼が本当に望んでいたのは、たとえ現実が厳しく孤独なものだったとしても、自らが人々に注ぐ心からの愛情や優しさが、絵というものを通して時代を超えて真実の形で伝わることだったのだと思う。
そのゴッホの信念が正しいものであり、本当の意味でそれは成就しているのだということを125人の画家たちが全身全霊のリスペクトを込めて証明している映画だと感じた。
是非、その62,450枚の絵の力を最大限、味わえる環境で鑑賞されることをお勧めします。(古河晋)
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