フォスター・ザ・ピープルが今後の音楽シーンに望むものとは? 「リアルな音楽が復権してくれたらと願っている」

フォスター・ザ・ピープルが今後の音楽シーンに望むものとは? 「リアルな音楽が復権してくれたらと願っている」 - 『rockin'on』2018年3月号より『rockin'on』2018年3月号より

昨年7月にニュー・アルバム『セイクレッド・ハーツ・クラブ』をリリースし、1月には単独来日ツアーを行ったフォスター・ザ・ピープル

『ロッキング・オン』3月号では、新木場STUDIO COAST公演直前にフロントマンであるマーク・フォスターと新たに加入したアイソム・イニス2人にバンドの現在地を訊いたインタビューを掲載。

『セイクレッド・ハーツ・クラブ』収録曲の“Loyal Like Sid & Nancy”が、スミムス&ベル(マークとアイソムによる別プロジェクト)としての活動が反映されていることについて問われると、アイソムは以下のように答えている。

アイソム:あの曲(“Loyal Like Sid & Nancy”)のもとになったのは、音程のないダンス・ビートなんだ。インストゥルメンタルの、断片的なフレーズだったんだけど、みんなでスタジオに入っている時にたまたまマークに聴かせたら、ピンとくるものがあったみたいで、すぐにバーナード・ハーマン(※ヒッチコック作品や『タクシードライバー』などの映画で音楽を担当した作曲家)を思わせる、オーケストラ風のクレッシェンドのフレーズを作ってくれて。

(中略)そんな感じで、最初のダンス・ビートとは全く違ったものへと変化していったわけだね。(中略)ライブでも、最後にこの曲をやることが多いんだ。ダンス・ミュージックやヒップホップをベースにしているのは間違いないけど、そこだけに限らず、さまざまなジャンルとクロスオーバーした曲になったよ。


バンド不況と言われる現在にバンドとして活動し成功を収めているフォスター・ザ・ピープル。彼らにとって一時期のEDMの盛況はどのように見えたのか、マークは以下のように答えている。

マーク:僕も“エレクトロニック・ダンス・ミュージック”は好きだし、新しいサブジャンルをたくさん生み出してきたジャンルでもあるよね。常に変化し、進化を続けてきた。その速度は、他のジャンルを上回っていると思う。

でもそれと同時に、フェスのヘッドライナーまでDJが務める時代は終わって、バンドや実際にステージで音楽を演奏するタイプのアーティストが、もっと前面に出てくるようになって欲しい。そういう音楽を大事にするカルチャー、リアルな音楽が復権してくれたらと願っているね。


本記事では2人のインタビューの全文はもちろん、このインタビュー後に行われた新木場STUDIO COAST公演のライブレポートも掲載しており、読み応え十分な内容となっている。

バンド不振と言われている現代にフォスター・ザ・ピープルが生き残る理由とは何か、ぜひ同記事で確かめてみてほしい。



『ロッキング・オン』3月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144246

フォスター・ザ・ピープルが今後の音楽シーンに望むものとは? 「リアルな音楽が復権してくれたらと願っている」 - 『rockin'on』2018年3月号 2月1日発売『rockin'on』2018年3月号 2月1日発売
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