1902年創業の米大手ギター・メーカー、ギブソンが倒産の危機に面しているというニュースは現地時間2月9日に「Nashville Post」によって取り上げられ、その後「Dayton Daily News」や「SPIN」でも報じられていたが、こうした各所での報道を受け、ギブソンの最高経営責任者であるヘンリー・ジャスキヴィッツが現地時間15日に公式声明を発表した。
米広報通信社「PR Newswire」に掲載された声明では「期待するレベルの収益を上げなかった保有株や不動産やその他の事業区分を収益化」することによって現在財政立て直しに動いていると述べられている。
声明ではさらに「現在我々が試みている働きにより財政建て直しと経営活動の向上を図り、今後の長い年月を見据えた成功と成長のため、社の組織化を目指していく」とも述べられている。
なお、「Nashville Post」によるとギブソンの収益は年間10億ドル(約1080億円)以上にのぼるということだが、3億7500万ドル(約404億円)の担保付き約束手形の支払いが期限までに完了しなければ、銀行からの融資1億4500万ドル(約156億円)をすぐに返済しなければならなくなるのだという。
3億7500万ドル(約404億円)の担保付き約束手形の支払い期日は、7月23日に迫っている。