【来日予習】ジェットの超貴重な来日公演直前! この8曲をおさえておけばライブがもっと楽しい

【来日予習】ジェットの超貴重な来日公演直前! この8曲をおさえておけばライブがもっと楽しい

ジェットの8年ぶりの単独ジャパン・ツアーが明日6日、名古屋よりスタートする。この来日公演は去年の「FUJI ROCK FESTIVAL」出演後、本人たちが熱望したため実現したという。

去年11月にソロ・アルバムをリリースし今イタリアのミラノに住んでいるというニック・セスターのソロ公演を除くと、近日ジェットを拝める(拝めた)機会は3月3日に彼らの地元:オーストラリアのメルボルン動物園(!)で行われたライブか、7月に行われるスペインの「マッド・クール・フェス」だけ。いかに今回の来日公演が貴重であるか、おわかりいただけるだろう。


バンドのリリース状況を振り返ると、最新アルバムは2009年リリースの『シャカ・ロック』であり、最新シングルは2017年の復活後リリースしたシングルの“My Name Is Thunder”だ。

突如公開されたこの新曲、結構びっくりした方も多かったのでは。私は完全に腰抜かしました。イタリア出身のエレクトロ・デュオ、ザ・ブラッディ・ビートルーツとのコラボ曲で、攻撃的なエレクトロを従えながらジェット必殺のリフとどこまでもタイトで肉体的なドラム、そしてニックのシャウトが融合した、全くの新機軸だったからだ。


「FUJI ROCK FESTIVAL」では残念ながら聴くことができなかったこの楽曲。もし演奏してくれるのだとしたら、今どんな風にバンドの血となり骨となっているのか気になるところ。この楽曲をどうバンドが消化していくかが、2009年以降待ちに待っている次作のモードを決定づけることが確実だからだ。
また、ソロを経て新たな作風を切り開いたニックがバンドとどんな化学反応を起こすのかも、今後チェックしていくべきポイントだろう。

彼らのSNSを見る限り次作への動きは確認できないものの、とにもかくにも、まずはジェットの必殺チューンを聴きながら来日を待とう。

“Are You Gonna Be My Girl”(2003)


まずはこの曲。1st『ゲット・ボーン』の先行シングルであり、当時のiPodのCMに使用されたことでバンドを一気にスターダムに押し上げた記念すべき楽曲。一発で心を射抜くリフに躍動するドラム、メロディアスにバンドを支えるベースと絶品のシャウト、つまりジェットの「美味しいとろこと」がぎゅっと詰まったキラーチューンだ。それにしても、若い。

“Look what you've done”(2003)


言うまでもないのだけれど、“Are You Gonna Be My Girl”のようなザ・ロック・チューンと並んでジェットを決定づける要素として、ザ・ビートルズを引き合いに語られる美しいバラードがある。
ピアノの旋律と共にニックが歌い上げる、このシンプルだからこそエバーグリーンな名曲は1st『ゲット・ボーン』収録。これもジェットの良いところなのだが、何せ歌詞がシンプルなので覚えておくと一層楽しい。フジロックverをお楽しみ下さい。

“Cold Hard Bitch”(2003)

フジロックでのオープナーになったこの曲。ロックのセオリーに則って進んでいく中でバンドのそれぞれのプレイを存分に楽しめる、幕開けにはうってつけのナンバーといえるだろう。今回のライブでもオープナーかどうかは分からないが、ライブの定番曲なので予習しておいて損はないだろう。2009年、シドニーでのライブverを。

“Put Your Money Where Your Mouth Is”(2006)


アルバム全体として1stよりぐっと艶っぽくなった2nd『シャイン・オン』を象徴するロック・ナンバー。声色もバンドサウンドも緩急変幻自在のこの楽曲がライブの大きな盛り上がりの1つになることは間違いない。
ニックのシャウトは真似できないけれど、ドラムのクリス・セスターとギターのキャメロン・マンシーによる、ぴったり息のあったコーラスなら真似できるだろう。こちらも2009年、シドニーでのライブverをぜひ。

“Rip It Up”(2006)


2ndのキラーチューンといえばこれ。つんのめるように進むドラムとベースにのって鮮やかなカッティングのギターとシャウトが映える。クリスの重いドラミングに注目したいこの曲、その音圧とめくるめく展開に身を任せたい。

“She's a Genius“(2009)


3rd『シャカ・ロック』のリード・シングルでジェット節全開のこちらもライブで盛り上がること間違い無し! 3rdの楽曲は1曲1曲が粒ぞろいでライブで映える楽曲ばかり、特に観客が「参加」できるポイントが多いのだが、その良い例がこの曲。キャメロンのギターソロも大きな見せ場だが、サビのコーラスはシンガロング必須なので必ず押さえておきたい。

“Seventeen”(2009)


3rd『シャカ・ロック』からのシングルで近日のライブの定番曲。17歳の燃える恋模様を描いたロック・ナンバーは初期に比べると、その少し切ない響きが魅力だ。2010年のバンクーバー・オリンピックのメダル授与式でも演奏された楽曲でもある。コール・アンド・レスポンスが発生する可能性も大いにある、心づもりを。

“My Name Is Thunder”(2017)


前述の通りの最新曲。ここ最近のセットリストを見ると演奏していないようなのだけれど、ぜひこの曲を生で観たい! という期待を込めて。ちなみにこの曲、「Jet + The Bloody Beetroots」名義と「The Bloody Beetroots + Jet」名義でアレンジが異なる。こちらのバージョンではより楽器の音を全面に打ち出し、ジェットのバンドのダイナミクスを感じることができる。

2010年、解散前の新木場STUDIO COAST公演のライブレポートはこちら。『シャカ・ロック』中心のセットだったことが分かる。

ジェット @ 新木場STUDIO COAST
昨年のアルバム『シャカ・ロック』でロックンロール回帰どころかいきなりハイパーな新次元ハード・ロックの扉をどかーんと開放してみせたオーストラリアの精鋭=ジェット。昨年7月のフジロック以来の来日となった今回のジャパン・ツアーは、1月5日=東京・新木場スタジオコースト、7日=名古屋・CLUB D…
ジェット @ 新木場STUDIO COAST

来日公演の詳細は以下の通り。
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする