Mrs. GREEN APPLE、『Mステ』初出演で「夢」と「現実」の美しいドッキングを見せた

4月20日、テレビ朝日系『ミュージックステーション』にMrs. GREEN APPLEが出演した。ミセスはこの日から始まった「3週連続初登場バンド企画」の第1弾アーティストとしての登場とのこと。パフォーマンス前のVTRでは、バンドがメジャーデビューした2015年にはフロントマンの大森元貴(Vo・G)がまだ18歳だったこと、作詞作曲に加え編曲まで手掛ける彼が小6から曲を作り始めたことなどを紹介していた。

彼らがパフォーマンスしたのは、今月18日に発売された最新アルバム『ENSEMBLE』の収録曲であり、主要音楽サイトで11冠を果たしたという“WanteD! WanteD!”。初出演とは思えないほど堂々としていて心底楽しそうだった5人の佇まいは、先述のVTRでも語られていた「早熟の天才」っぷりをさらに強く印象付けるようなものだった。

因みに放送翌日、バンドの公式Twitterアカウントはフォロワー20万人を突破。今回リリースされた『ENSEMBLE』は彼らがずっと志向してきたことがまさに実現したかのような作品だったが、このタイミングで、これまで彼らの音楽を慕ってきたファン以外の層にまで彼らの音楽が届いたことは非常に喜ばしい。「目指しているのは、ステージマンとしてエンターテインメントすること」、「ミッキーマウスやマイケル・ジャクソンに憧れている」とは、以前のインタビューでの大森の言葉。これ、いよいよ現実味を帯びてきているのではないだろうか。

心と体、名と実。いろいろなものがピタリと重なり、ついに歯車が回り始めた感じがここ最近のミセスにはある。だからこそ、気が早いかもしれないが、彼らが繰り出す次の一手が楽しみで仕方ないのだ。(蜂須賀ちなみ)