ストーン・テンプル・パイロッツの新ボーカル、スコット・ウェイランドから学んだことを語る

ストーン・テンプル・パイロッツの新ボーカル、スコット・ウェイランドから学んだことを語る

8年ぶりの新作『ストーン・テンプル・パイロッツ』を3月にリリースしたストーン・テンプル・パイロッツだが、新ボーカリストとして加入したジェフ・ガットが米ラジオ局「91.9 WFPK」の番組に出演し、新作や3代目ボーカルとしての心境について語った。

「Blabbermouth」によると、初代ボーカリストのスコット・ウェイランド、2代目のチェスター・ベニントン(リンキン・パーク)に続く新ボーカリストとして昨年バンドに加入したジェフは、同ラジオ番組にてスコットやチェスターからボーカルを受け継ぐことについて次のように語っている。

俺の場合には、バンドのみんなとの関係の方がより重要なことだったから。実際に、お互いのことをよく知って、楽に構えてられるようになるまで、長い期間をかけたからね。俺たちにとっては、俺が音楽的にどんなものを提供できるかということと同様に、そっちの方も重要な問題だったからなんだ。これは長いプロセスになったんだよ。それと今度のアルバムを作っていく作業もまた、そのプロセスの一環でもあったし。

だから、すごく有機的な作業を地道に続けて、それがうまくいったということだね。だから、そういうこと(前のボーカルとの比較などについて)は、たいして考えることじゃないんだ。俺は自分にやれることをやるだけで、コントロールできることはコントロールして、あとは成り行きに任せるだけなんだよ。



また、バンドにおける自分の役割についても次のように語る。

ストーン・テンプル・パイロッツがあまりにも好きだから、このバンドに関わるというプロセスはミュージシャンとしての自分にとってあまりにも意味の大きいものになったんだ。もちろん、ほかにやってきたバンドも重要な体験だったけど、でも、ストーン・テンプル・パイロッツは間違いなく俺に大きな影響をもたらしたバンドだし、ずっと尊敬してきたバンドでもあるから、俺としては単純に、バンドのみんなのために、このバンドの旅をより先へと繋いであげたかったんだ。

それだけのことをやるにふさわしいバンドだと思ったんだよ。ほかのどんなことよりも、バンドのみんなのために、むしろ俺のためにということ以上にそうしたかった。俺は心からみんなの支えになりたいんだ。みんなにこの旅と成長のプロセスをさらに続けてもらって、力強く活動を終えてもらいたいんだよ。



さらに、メンバーの自分への評価については「最終的にはみんなの方が決めること」としながら、バンドを続けていくことについて以下のように説明している。

まあ、最終的にはみんなの方が決めることだったからね。ストーン・テンプル・パイロッツをこのまま続けていくのかどうかは、俺には決められないことだから。でも、みんなはそうしたがっていて、まだ誰とやるのか決まってなくて、連中がボーカルを探し出した頃、俺は海外にいて、帰ってきたらそれでもまだ決まってなかった。そこで、「だったら、俺は?」って思い始めたんだ。そういうことを考え始めたんだよ。「俺ならできる」って思ったからね。

でも、バンドがそうするっていうんだったら、きっちりやって決めていくことが重要だった。俺もファンだからね。だから、この面子になったバンドを、客席の後ろの方で腕を組みながらどんなものかと眺めてる連中の気持ちはよくわかるんだ。俺だって立場が逆だったら同じように接していたはずだから。

だから、そうした努力がアルバム制作や、ライブではどう対応していくかということにもすべて注がれたんだよ。最終的には、俺は音楽をできるだけ感じ取って自由になろうとしてるんだ。できるかぎり自由にね。というのも、俺がスコットから一番学んだことがそれで、スコットのなにを羨んだかというとそこだからね。

スコットはとてつもなく大胆で、自由だったから。そこに怖れはなかった。それが羨ましかったんだ。だから、そういうものを提供しなきゃいけないと思うんだよ。


なお、バンドは7月2日(月)に恵比寿LIQUIDROOMにて一夜限りの来日公演を行うことが決定している
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