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    フーファイのデイヴ・グロール、カート・コバーンが亡くなった後の「暗黒の時期」について語る

    フーファイのデイヴ・グロール、カート・コバーンが亡くなった後の「暗黒の時期」について語る - Foo Fighters photo by Brantley GutierrezFoo Fighters photo by Brantley Gutierrez

    デイヴ・グロールが、カート・コバーンの死後、深く悲しんだ時期について語った。

    「SPIN」によると、米CBSで放送された「Sunday Morning」でのインタビューで、デイヴは約25年前にカート・コバーンが自ら命を断った後、「ただ、途方に暮れた」と当時を以下のように振り返ったという。

    俺は、暗黒の時期を過ごさなきゃいけなかった。ただ音楽を聴くだけで心が砕けてしまうから、ラジオを聴くことさえできなかった。


    さらには急に有名になった後にカートを失うというトラウマより、デイヴは若くして成功したバンドに対して以下の様な想いを抱いているとも語っていたとのことだ。

    今でも、若い新しいアーティストが出てきて一夜にしてものすごく有名になるのを見ると、俺はなんだか彼らのことが心配になるんだよ。誰もそんなことに適応できないと俺は思うんだ。


    また、デイヴ自身はドラム・キットがあったことで名声から距離を置くことができ、急激に人気が出ても平静を保つことができたとコメント。

    さらに、カートが抱えていたであろうプレッシャーやニルヴァーナ、そしてフー・ファイターズへの想いについても以下のように話している。

    俺はドラム・キットの後ろにいる、髪の毛が顔にかかっている、まるで洗濯機(の中から出てきた)ような子供だった。ニルヴァーナのライブでも、正面のドアから入っても気づかれないような奴だった。だから、俺はカートがフロントマンとして抱えていたようなプレッシャーに苦しめられることはなかったんだ。

    子供の頃、「これがいつまでも続くとは思ってないよな? 小切手をもらったら、これが最後だと思ってもらうんだぞ」って親父に言われたんだ。

    俺はフー・ファイターズのアルバムを作るたびに、「もしこれが最後になるなら、いいバンド人生だった」と思うんだ。

    みんなにとっては、ニルヴァーナといえばビデオとか曲を思い出すと思うけど、俺にとっては友達との、すごく個人的な経験(を思い出すんだ)。床でみんなで寝てたところから、チャートの1位になるようなバンドになるっていうね。



    なお、デイヴは以前にも「GQ」のインタビューの中でカートの死について言及し、「何年も音楽を聴けなかったんだ、ニルヴァーナの曲だけじゃなくて、すべての音楽をね。カートが死んだ時、ラジオからニルヴァーナの曲が流れるたびに心が壊れてしまった」と語っていた
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