【サマソニ2018予習】マシュメロ、見るべきポイントはここ!

【サマソニ2018予習】マシュメロ、見るべきポイントはここ!

2015年、絶頂期を迎えようとしていたEDMシーンに、ひとりの謎のアーティストが現われた。彼の名前は、マシュメロ。お菓子のマシュマロ( 英語だとMarshmallow)とは間違えないように。こっちはマ・シュ・メ・ロ!である。

当初はSoundCloudで自作曲を発表していたマシュメロ。スクリレクスなどの有名DJたちが彼の曲を次々に取り上げ出したことから注目され、全米各地の音楽フェスでも瞬く間に人気者となっていく。外見的な特徴は、常に被っている謎の仮面。映画『ゴーストバスターズ』のマシュマロマンがスリムな筒状にダイエットして、両目が二重に進化した……とでも言えばいいだろうか。もちろんエレクトロ・ミュージックの世界では、被りモノ自体は珍しいことではない。ダフト・パンク大先輩もいれば、デッドマウス先輩も健在だ。でも、このマシュメロの仮面には、なんとも形容しがたい「ゆるキャラ」的な神々しさがある。一瞬でも目が合うと、「なんだか明日はいいことがありそうだな」と、謎の幸福感をお裾分けしてもらえちゃうのだ。

でも、誤解はしないように。彼が生み出す音楽は、決してパロディでも、ジョークでもない。2016年に早々とアルバム・デビューも果たしたマシュメロだが、その音楽的な伸びしろは、まだまだ無限大である。2017年発表の“サイレンス”(feat.カリード)や“ウルヴス”(feat.セレーナ・ゴメス)といった最新シングルは、どんなジャンルもウェルカムな彼の柔軟性が、DJパーティの場だけでなく、音楽チャートの最前線でも通用することを証明してくれた。ミーゴスとコラボした“デンジャー”ではトラップ・ミュージックの「酩酊感」との相性のよさも発揮し、今後はヒップホップ畑との共演も増えてきそうな気がする。

マシュメロは、これまでにすでに3度の来日公演を実現させている。2016年のULTRA JAPAN、2017年のEDC JAPANでは大箱のフェスも制覇済み。なのでEDMファンの方にとってはもうおなじみの存在だろうけど、今回のサマソニのステージは、これまで彼に触れる機会がなかった、別ジャンルの音楽ファンにとっても絶好の「マシュメロ初体験」日和となるはず。ただし、くれぐれもマシュマロとは間違えないように。マシュメロだからね。マ・シュ・メ・ロ!(内瀬戸久司)



「SUMMER SONIC 2018」のタイムテーブルは公式サイトでご確認ください。
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