降谷建志、美しき傑作『THE PENDULUM』のすべてを語る


自分の心の中っていうか、心象風景みたいなものを投影できてるとは思うけど、『これで明日死んでも後悔はない』って感覚は全然ないね


痛みを負ってでも絶対に鳴らしたいと思ってソロはやってるからね


どこの地点にいても、そこが有限であって、一瞬あとには過去になって、っていう振り子の残像の中に取り残されてしまうから、動き出さないと


どうあれ風化していく、すべてがね。音も、思いも、生命力も、情熱も、すべて風化していくから。それに匹敵する何かを獲得していかないと、進めないんだけど。なくしてく分だけ獲得していくって、やっぱ難しいじゃん。それは歌いたかったこと


ソロアルバムは、喉に詰まっているものを1個、もう1個、もう1個って出してくっていう。どんどんどんどん自分をすっきりさせていく、肯定していくっていう作業だから


『ROCKIN'ON JAPAN』2018年11月号