ドキュメンタリー『ノーナレ 岡崎体育・道化の逆襲』を観て

岡崎体育がテレビ番組でさまざまな活躍を見せているのは何よりだけれど、やはりミュージシャンとしての彼にスポットライトが当てられるのは一番嬉しい。12月18日に放送されたNHKのドキュメンタリー『ノーナレ 岡崎体育・道化の逆襲』の話だ。「音楽性とか容姿とか、いろんなこと含めて重いこととか深いこととか熱いこと言っても響くタイプではない、という自覚はあって。自分の置かれる境遇って自分で決められないので、その置かれた境遇の中で自分がどう立ち回るかとか、自分がハズレくじ引いた時でもそれを当たりくじに変えられるような言動をできるか」ピエロにならなければいけない。岡崎体育を演じている。戦略的に、プロのミュージシャンとして決断を下しながら進んできた彼の思いが、番組からは生々しく伝わってくる。さいたまスーパーアリーナワンマンに先駆けてのニューアルバム『SAITAMA』の制作風景にも、深い苦悩と笑いが同居して渦を巻いていた。番組のラストはちょっと衝撃的で、岡崎体育らしいなと思ったけれども、ファンは知っている。岡崎体育が本当に素晴らしいミュージシャンで、他の誰にも描くことのできない希望を描くアーティストだということを、半分ぐらいは本気で信じている。まずは年明け1月9日(水)の『SAITAMA』リリースが、楽しみだ。(小池宏和)
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