中国政府がオアシスの中国公演を強制キャンセル

オアシスの中国公演が、中国政府の判断により急遽キャンセルとなった。4月3日に北京、5日に上海にて行われる予定だった2つの公演は、現在チケット発売を中止している。

オアシスが今回の件について発表した声明によると、彼らが過去に“フリー・チベット”関連のイベントに出演した経験があることが中国政府の耳に入ったことが原因だという。結果、オアシスは中国で演奏するにはふさわしくないとの判断が下され、今回の公演を強制的にキャンセルした。

オアシスの公式声明はこちら。

「2月28日、中国政府はオアシスが中国で演奏するライセンスを無効とし、北京と上海で予定されていた公演を全てキャンセルするとのことを、中国のプロモーターから聞かされました。また、中国政府はチケット販売を直ちに取りやめ、既にチケットを購入した人には払い戻しを行うよう指導しているそうです。

この公演を開催するにあたって、オアシスはライセンス関係を全てクリアしてからチケット販売に臨むなど、万全の体制で準備を進めてきました。今回の中国政府の突然のキャンセル要請には、プロモーター共々、とても驚かされています。

中国のプロモーターによると、1997年にニューヨークで行われたフリー・チベットのベネフィット・コンサートに、ノエル・ギャラガーが出演していた事実をつい最近知ったそうです。今年は、中華人民共和国の建国60周年を迎える記念すべき年ということもあり、オアシスは中国で演奏するにふさわしくないとの判断を下したといいます。

オアシスは、今回の件を非常に残念に思っており、近い将来に中国政府と和解をし、中国のファンの前でパフォーマンスが出来ればと願っています。

なお、中国を除いた東南アジアツアーは、予定通り行います」

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