文化庁が主催する、文化・芸術の分野で、その年に際立った業績を上げ、新生面を開いた者を顕彰する芸術選奨。これまでに日本文化を代表する錚々たる先達が賜ってきた賞だが、なんとその平成20年度の文部科学大臣新人賞（大衆芸能部門）に、椎名林檎が選出された。

昨年開催したデビュー10周年記念ライブの模様が収録されたDVD『Ringo EXPO 08』のリリースを３月11日に控えたこの時期に舞い込んできた朗報。彼女の10年間の歩みに日本が誇る芸術家としての証を刻み込んだ。

文化庁のサイトでは、椎名林檎の受賞理由について「平成十八年に映画『さくらん』（蜷川実花・監督）の音楽監督を担当して以来，一段と柔軟で野心的な表現に取り組み，日本のポップスの可能性を広げてきたが，今後もさらなる活動が期待される」としている。

なお、３月末にはデビュー10周年を記念したオフィシャル単行本の発売が決定している。ROCKIN’ON JAPAN、BUZZなどに掲載された豪華な撮りおろし写真、表現者として激動の瞬間を綴ったインタビューの抜粋、膨大なDISC＆DVD レビュー、ライブレポート、そして、もちろんさいたまスーパーアリーナにて開催された10周年記念ライブ『椎名林檎○生林檎博’08　〜10周年記念祭〜』のレポートも掲載！ 読み応えたっぷりのテキストが詰め込まれた初のオフィシャル単行本です。お楽しみに！