10-FEET、約束の場所・稲佐山で行うバンド史上最大級野外ワンマンが間違いなく凄いライブになる理由

10-FEET、約束の場所・稲佐山で行うバンド史上最大級野外ワンマンが間違いなく凄いライブになる理由
昨年11月に、10-FEETが今年の5月19日(日)に長崎県の稲佐山公園野外ステージでバンド史上最大級の野外ワンマンライブを開催すると発表した時、脳裏に歓喜や祝福と同時に「???」が浮かんだキッズは多かっただろう。私もそうだ。一息ついて考えてみれば、とっても彼ららしいアクションなのだけれど、「まさかこう来るとは!?」というか……そう、思い込んでしまっていたのだ。彼らが築き上げた「京都大作戦」の存在感が大きいがゆえに、「10-FEETの大規模なライブといえば、『京都大作戦』である」と。しかし、アルバムのリリースがなくともこまめにツアーをまわったり、約5年じっくりと待たせてアルバムをリリースしたり、そもそも彼らの活動には在り来たりの発想からは生まれ得ないアクションがたくさんある。その(これまた)バンド史上最大級が、今回のライブだと思う。

彼ららしさといえば、今回のライブが、長崎県の稲佐山という場所ありきで行われるところも大きい。それに関しても最初「???」だった人は多いかもしれないが、ここは彼らが初めて出演したロックフェス「Sky Jamboree」が行われている場所。彼らが1stアルバムも出していなかった2001年に初めて出演し、その後どんどん音と名前を広めていき、2006年にはトリも務めた「Sky Jamboree」。彼らがこういった縁を大切にするバンドであることは、彼らに触れたことがある人ならわかるだろう。

このライブに対する3人の思いは、SPACE SHOWER TVの特番『10-FEET Road To INASAYAMA』でもたっぷりと語られていた。NAOKI(B・Vo)は長崎を「京都と同じくらいのホーム感」と、この場所でライブを行うことを何よりも頷ける言葉で表現。KOUICHI(Dr・Cho)は「Sky Jamboree」について「ここでフェスというものを知った」と話し、初心を忘れていないことを感じさせてくれた。さらにTAKUMA(Vo・G)の「いつかあそこでワンマンをやってみたかった」という言葉からは、このライブが予てからの希望であったことが伝わってきた。

記念すべきステージを盛り上げるべく、東京スカパラダイスオーケストラからNARGO(Trumpet)、北原雅彦(Trombone)、GAMO(Tenor sax)、谷中敦(Baritone sax)、Dragon AshからKjMAN WITH A MISSIONからTokyo Tanaka、Jean-Ken Johnny、ROTTENGRAFFTYからNOBUYAとN∀OKIというfeaturing guestも参加予定。ここまでの歩みの中で得た大切な仲間を連れて、彼らはバンドとしての「もうひとつの故郷」に、満を持して錦を飾る。

今年は「京都大作戦」も4日間開催というトピックもあり、10-FEETにとって「思いを形にしていく」一年になりそうだ。小さなことを大切にしながら、大きなことを叶えてきた彼らの真価が表れるはず。すべてを見届けていきたい。 (高橋美穂)
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