RO69独占! ザ・プロディジー メンバーによる新アルバム全曲解説をお届け part.4

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    ザ・プロディジー

  • RO69独占! ザ・プロディジー メンバーによる新アルバム全曲解説をお届け part.4 - 『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』

    『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』

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  • RO69独占! ザ・プロディジー メンバーによる新アルバム全曲解説をお届け part.4 - 『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』

5年ぶりとなるニュー・アルバム『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』を発表したザ・プロディジー。見事全英1位に輝き、ここ日本でもオリコン洋楽チャートで1位を獲得と、シーンへの完全帰還作として話題の1作だ。RO69では全4回に分けてメンバーによる全曲解説をお届け!

最終回となる今回。9曲目“ワールズ・オン・ファイア”から11曲目“スタンド・アップ”までの解説&誕生秘話をお楽しみください。

【9曲目:ワールズ・オン・ファイア】
マキシム:これは、リアムがしばらく暖めていたアイデアのひとつで、初めて聞かされた時、俺は「これはやばい、これは完成させてくれよ」とリアムに言ったのを覚えている。この曲を作り始めて…8年は経ったな! 30個くらい違うバージョンがあったんだけど、どれも上手くいかなくて、それでもあきらめずに何度も試したんだ。俺はリアムと一緒に出来る限りいろんなアイデアを出したけど…歌詞の面でのアイデアだけど、結局小さなスタジオに移動するまではどれも上手くいかなかったんだ。

リアム:昔からのレイヴ・ファンなら気がつくかもしれないけど、これはR&Sレコードからリリースされたアウトランダースの『ヴァンプ』がサンプリングされていて、この曲は俺に強烈な影響を与えているんだ。今でもこれをはじめて聞いたときの事を覚えているよ、確かウェストロンドンのレインダンスで…。

マキシム:この曲をライブでかけると、リフがなった瞬間、すべてがぶっ飛ぶんだ。

リアム:この曲は本当にマキシムの後押しがあったから出来た曲で、最終的に俺も満足のいくミックスにたどり着いたんだ。この曲も今では俺も気に入っているよ。

【10曲目:ピランハ】
リアム:『ピランハ』は何かによって自分が蝕まれていく感じのメタファーなんだ。わかるかな? 食い尽くされていく感じ。それがこのトラックのコンセプトなんだ。俺達はこの曲で60年代のB級映画の様なヴァイブ、60年代のガレージ・パンクの様なサウンドを目指していたんだ。

マキシム:俺にとってこの曲は、モノトーンだけじゃない、何かいつもと違うボーカル・スタイルを試すチャンスだったんだ。ここで俺は、いつも以上にメロディーを注入することを試してみた。この曲をはじめ、俺にとってこのアルバムはボーカリストとしてステップアップすることが出来た作品だと思う。

【11曲目:スタンド・アップ】
リアム:まるで、野球のバットで殴り続けられた後に、この曲がやってくるんだ……まるで、外に遊びに行って最後にDJが客をたぶらかすかのように、なにかこう、暖かくて心地の良い曲。アルバムを終わらせるのに凄く良いやり方だと思うんだ。心地よくて、勝ち誇った気持ちになる。これは本当にアルバムの中でもワイルドカードとも言える曲だと思う。聞いた人は「これ本当にプロディジーか?」って思うかもしれない。だけど、本当にこの曲には勝利の感覚がある。この曲は本当に大好きだし、まるで家に帰る前に暖かい毛布で包まれるような感覚があるんだ。

4回にわたってお届けした全曲解説もここまで。『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』は、まさにメンバー間のケミストリーが生んだ一作といえるだろう。

なお、日本盤には、上記の11曲の収録曲のほか、ボーナストラックとしてさらに2曲(“ブラック・スモーク”“ファイター・ビート”)が追加収録されている。
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