現地時間3月4日の朝、イングランド・エセックスの自宅で遺体が発見され、49歳で自殺により逝去したと報じられているザ・プロディジーのキース・フリントだが、彼の死因審問がチェルムスフォードにて開かれ、「死因不明」と評決が下されたことがわかった。
「The Guardian」によると、検死官のLinda Calderは死因審問でキースの死因について詳しく説明したという。
この説明によれば、首を吊ったキースを友人が発見したこと、さらに死因は首吊りによる「縊死」であり、体内からはコカイン、アルコール、コデインが検出されたことなどが明らかにされた。
その後、エセックスの上級検死官であるCaroline Beasley-Murrayが死因不明と評決を下し、「あの日、彼の心の中で何が起こっていたのか、私たちが知ることはないでしょう」と伝えたという。
キースの遺族およびバンドのマネージャーもこの審問については知っていたが、出席を望まなかったそうで、審問は遺族らが欠席するなかで行なわれ、証人が証言することもなかったそうだ。
当該の検死官は、この度の結論に至った理由について次のように説明したという。
キースの死因を「自殺」と結論付けるには、あらゆる可能性を考慮した上で、彼が自殺するための行為を意図的に行ったかどうか確認する必要がありました。様々な状況を考慮しましたが、自殺と判断するには証拠不十分でした。
なお、ザ・プロディジーは先日、メンタルヘルスの問題を抱えるファンに向けてSNSで声明を発表している。
「キーフ(マリファナの俗称でキースのこと)が亡くなってから過去数週間は、みんなにとって辛い時だった。もし君が鬱や依存症、自殺の誘惑に苦しんでいるなら沈黙の中で苦しまないで。ザ・プロディジーは、すべての人が参加できるメンタルヘルスを改善するキャンペーンを全面的にサポートし、キャンペーンに値するべき敬意を払っている」