「END OF THE ROAD WORLD TOUR」の一貫で、12月に最後の来日ツアーを開催するキッス。
『ロッキング・オン』9月号では、ロックに非日常性を持ち込んだ先駆者でもある彼らを、表紙巻頭で徹底特集。オリジナル・メンバーであるジーン・シモンズに行った最新ロングインタビューをはじめ、様々な角度からバンドにスポットを当てている。
最新インタビューでは、今回のツアーがなぜ最後なのか、またキッスから日本への特別な愛情についても、ジーン本人が深く語っている。
ジーンは今回のツアーをバンドにとって「最後のツアー」とした理由について、今年で70歳になる自身の年齢、それに伴う体力的な問題が大きな原因だと語っている。
これは全員で決めたことで、全員で話し合ってきたことだ。
よく思い出してもらいたいのは、俺たちのライブは「世界で最も熱いバンド」っていうアナウンスから始まるもので、「世界最高峰のバンドのひとつ、今あなたの前に」っていう文句もあるんだ。その文句を本気で、真剣に使ってるっていうんだったら、やっぱり自尊心というものも大切になってくるんだよ。そこら辺について真剣に考えていくと、そろそろステージから降りる引き際だなってことになるんだ。
(中略)ツアー・バンドとしては、威厳を保ったまま、ステージから降りるべきだということなんだよ。まだチャンピオンのうちにね。
また、実際「最後のツアー」と銘打ったのち、同ツアーを現在まで終えてみてどのような心境なのだろうか?
なんかウィニング・ランのような気分だ。
(中略)やっぱり感極まる瞬間もあって、演奏中に、ああこれが最後なんだってひしひしと感じる時があるんだよね。いつかこれは終わるんだって。
でも、パーティーをやってる時はさ、パーティーが終わった後のことなんか考えないものだから、やっぱりそこについてじっくり考えるのは先送りにしてるんだ。現状があまりにも楽しいからね(笑)
インタビューの他にも特集では、ジーンとポール・スタンレーがバンド・ヒストリーを語るインタビュー記事、さらに26枚の完全ディスコグラフィーから来日公演への期待、そしてキッスの遺伝子を継ぐアーティストらを紹介する記事まで、これ以上ないボリュームでバンドの全歴史を解き明かしている。
最後にして、過去最高の来日公演を12月に控えるキッス。熱狂的なファンから、これから彼らの音楽に触れるであろうリスナーにも、ぜひ『ロッキング・オン』9月号の特集をチェックしてもらいたい。
キッスの巻頭特集は現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。