マイ・ケミカル・ロマンスによるベスト・カバー5選を紹介! クイーン、ボブ・ディラン、ブラーなど
2020.05.06 16:00
バンドやシンガーは自身のオリジナルだけでなく、他のアーティストの曲を自分なりにアレンジしてカバーすることもある。
「Kerrang!」が、再結成して盛り上がっているマイ・ケミカル・ロマンスによるベスト・カバー8選を発表しているので、そのうち5つを紹介する。
マライア・キャリーの“All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)”
マイ・ケミカル・ロマンスは、米ラジオ局KROQのチャリティ・アルバム『Christmas Kevin And Bean's Christmastime In The 909』のために同カバーを録音した。ボーカルのジェラルド・ウェイがバンドとロックすることで、ディーヴァによる曲をロック・フェスティバルで一緒に叫びたい曲へ変えたと称されている。
ボブ・ディランの“Desolation Row(廃墟の街)”
DCコミックスの映画化となる2009年の公開作『ウォッチメン』のサウンドトラックに収録された同カバーは、シングルとしてリリースされたこともあり、マイ・ケミカル・ロマンスによる最も有名なカバーではないだろうか。
この曲をカバーするにあたり、ジェラルドは原作コミックスと映画で描かれた1980年代の設定を反映させ、当時の若者カルチャーを感じられるサウンドにしたいと思い、80年代のニューウェイヴのようなアプローチで仕上げたと語っていたそうだ。
ブラーの“Song 2(ソング2) ”
この曲をカバーした経緯についてリード・ギタリストのレイ・トロが、最初はオアシスの曲をカバーしたかったが既にフー・ファイターズが同じことをしていたため、ジェラルドとベースのマイキー・ウェイが聴いて育ち、大好きだという‟ソング2 ”を選んだと明かしていたとのこと。
パルプの“Common People(コモン・ピープル)”
2011年にバンドがBBC Radio 1の番組『Live Lounge in 2011』に出演した際、パルプの‟コモン・ピープル”をカバー。その選曲理由についてジェラルドが、「自分がいる場所から出られないでいる人を歌った‟コモン・ピープル”には、自分と弟マイキーにとって特別な意味があった」と明かしている。
ジェラルドは、地元のスーパーでカートを押しながらヘッドホンをしてカセットプレーヤーで同曲を聴きていた時に、「ニュージャージーから抜け出すことがあるんだろうか」と心の中で呟いた想い出も披露していたそうだ。
クイーン&デヴィッド・ボウイの“Under Pressure(アンダー・プレッシャー)”
このカバーはマイ・ケミカル・ロマンスとザ・ユーズドによるコラボレーションで、2004年に起きたスマトラ島沖地震の被害者を支援するチャリティ「Music For Relief」のために録音された。
当時はデジタル・ダウンロードのみ可能だったが、ザ・ユーズドの2ndアルバム『イン・ラヴ・アンド・デス』の再リリースでボーナス・トラックとして収録されている。