ハードコア・パンクをやってきたんだけど、突然ヒップホップの方がはるかに革命的で、過激で、刺激的で、やりたいのはこっちだって思えたんだ(マイク・D)
ギターとかアンプとかドラムを担いで運びまわるのにも嫌気が差してた。朝4時にドラムやアンプ抱えてタクシー捕まえようとしても誰も停めてくれないから(笑)(アドロック)
2012年にMCAことアダム・ヤウクが他界して実質的に活動休止状態にあったビースティ・ボーイズ。行方不明になっていた“トゥ・メニー・ラッパーズ”のビデオが公開されたくらいしか活動はなかったが、2018年10月にはマイク・Dとアドロック、さらに関係者の証言もあわせて書き下ろされ、バンドの足跡やMCAの死に追った『Beastie Boys Book』が刊行された。
そして2020年4月にはその内容をベースにしたドキュメンタリー映画『ビースティ・ボーイズ・ストーリー』をApple TV+で公開したのだ。画期的なのは、このストーリーを進めていくのがマイク・Dとアドロックのふたりのトークで、これに音とスパイク・ジョーンズ監督が手がけた映像が錯綜するというもので、2時間であっという間にビースティーズの歴史を駆け抜ける素晴らしいものになっている。そして、この折になんと、ふたりの取材に成功!ぜひふたりの相変わらずのビースティーズぶりを心ゆくまで堪能してください。(高見展)
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