同曲は、ゆったりと力強く広がるサウンドスケープに乗せて、夏の逃れがたい高揚感や、はかないきらめきを描いたナンバーとのことで、楽曲の後半にはホーンセクションの演奏が挿入されている。野田洋次郎(Vo・G・Piano)は、「2019年に夏を感じながらこの曲を作り始めました。まさか2020年が(新型コロナウイルスの感染拡大によって)こういう夏になるとは思っていなかったですが……僕にとって思い入れが強い曲になりました」、「僕ら、季節をテーマにした曲ってそんなになくて。夏にフォーカスして、自分が感じる夏というものを、一度RADWIMPS流に、ストレートに表現したいという思いが強かったんです。歌詞の中にも、夏の美しさだったり、はかなさだったり、やんちゃさであったりという情緒みたいなものが全部一つの曲に込められた気がして、気に入っています」、「2020年は、何をするにもソーシャルディスタンスを意識してしまうので、多くの人が集まって何かを体験するということが難しいですよね。そこで、この曲によって僕たちが持っている共通意識としての夏が頭の中でよみがえって、輝いてほしいなと思いますし、またそういう夏が戻ってくるんだという期待を込めて聴いてくれたらうれしいなと思います」と語っている。
カップリングには、歌詞を英語にした“夏のせい(English Version)”が収録されている。同じメロディで日本語と英語の歌詞を書き分けることの難しさについて、野田は「言語が違うと、使う小節数や拍数が確実に違うんですよね。同じことを日本語と英語で言うとき、だいたい英語だと半分で済むんですよ。つまり、残りの半分は言葉を、物語を足さないといけないんですね。それが楽しくもあり、大変でもあります」とコメントしている。
そのほか、同曲をフィーチャーしたApple MusicのCMもスタートしている。
●配信情報
『夏のせい』
配信中