プリンス、世紀の傑作アルバム『サイン・オブ・ザ・タイムズ』が驚異的な未発表音源とともについに再降臨――完全ドキュメント!

プリンス、世紀の傑作アルバム『サイン・オブ・ザ・タイムズ』が驚異的な未発表音源とともについに再降臨――完全ドキュメント! - 『rockin'on』2020年10月号より『rockin'on』2020年10月号より

「親愛なるマイルス。貴方は僕とシーラ・Eと付き合うべきだ、そうすれば多くの人たちが貴方という人間の本当の姿を理解できるようになるだろう」
(プリンスがマイルス・デイヴィスに宛てた書簡より)


今回紹介する記事は『ラヴセクシー』を引っ提げて世界ツアーをしていた頃のプリンスの圧倒的なライブとその存在感を伝えるものだ。

この7年前の『戦慄の貴公子』の頃までプリンスは実に分かりやすいアーティストだった。ニュー・ウェイブなどメインストリームへのアンチをよく心得た、R&Bとファンクの名手で、ダンス・ミュージック・シーンでカルト的な人気を博す存在に過ぎなかったからだ。

しかし、その後、プリンスは表現の当事者としてロックへと踏み込んでいくことになり、『パープル・レイン』と『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』の頃には彼の音楽世界はもはや形容不可能なものへとなっていた。ロックとサイケデリアをどのロック・ミュージシャンよりも豊かに奏でながら、衰退しつつあったファンクの唯一の加護者としても圧倒的な存在感を振りまいていたからだ。そして、それが極まったのが最高傑作の『サイン・オブ・ザ・タイムズ』だった。

この記事のライターのニック・ケントは『ラヴセクシー』のライブで感じたプリンスとの距離感をひとつの違和感として指摘している。おそらくニックは、プリンスが抱えていた虚無を感じ取っていたのだ。その虚無が生まれた現場を僕たち日本のファンは横浜スタジアムのザ・レヴォリューションとの最後のライブで目撃した。

そこに至るまでのプロセスを今に伝えるのが、今回の『サイン・オブ・ザ・タイムズ』のリマスタリング再発盤の内容だ。ぜひ、この記事と併せてその内容を確認することをお勧めしたい。 (高見展)



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プリンス、世紀の傑作アルバム『サイン・オブ・ザ・タイムズ』が驚異的な未発表音源とともについに再降臨――完全ドキュメント! - 『rockin'on』2020年10月号『rockin'on』2020年10月号
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