同MVは、10-FEETが毎夏主催しているフェス「京都大作戦」の会場である、京都府立山城総合運動公園の太陽が丘にて撮影された。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により開催が叶わなかった、ファンにとっては「聖地」だという場所でバンドが演奏するシーンや、後半では、夜のグランドに建てられた巨大スクリーンに過去の「京都大作戦」の映像が投影されるシーンなどが織り込まれた内容になっている。また、今回のMVフル公開にあわせて、スタッフによる撮影メモも公開されている。
【“シエラのように”MV撮影スタッフメモ】
10-FEETがここでMUSIC VIDEOの撮影をするのは、おそらく最初で最後かもしれない。もっと言うならば、コロナ禍が無かったら、この企画が発案されることも実現することもなかっただろう。なぜなら、バンドに近しいスタッフであればあるほど、安易にその地を使うことはあまりにも畏れ多い丘だからだ。そのぐらい、ここ太陽が丘は、10-FEETにとってもファンにとっても、一年に一度だけ夏の始まりに再会を果たす、特別で神聖な地なのだ。しかし、今回に限ってはここで撮影することが「許される」と感じた。
今年の京都大作戦は残念ながら開催することもできず、再会もできなかったことは言うに及ばず。大好きな音楽を浴びて発散することができないのはもちろんのこと、当たり前にできていたことを抑制する、異常な日常を過ごす毎日。“シエラのように”は、そんなコロナ禍にある日常を描いた歌なのかどうかすら寧ろどうでもいいぐらい、その解釈が聴き手の数だけあることを受け入れてくれて、そしてそっと傍に寄り添ってくれる。
秋という季節もあってか、数々の天候不良を被ってきた過去に倍返しするかのような、雲ひとつない快晴の下。ステージも何もない、お客さんもいない太陽が丘のグランドにじかにバンドが立つ演奏シーンの撮影が始まり“シエラのように”が流れると、自然と涙が流れてきた。いつの間にか、来年夏の源氏乃舞台で歌われている映像が脳内に再生されていた。
どうか来年こそ、この地で再会できますように。
なお、シングルのリリースと「10-FEET "シエラのように" TOUR 2020-2021」の開幕を記念して本日22時より『10-MOBA RADIO 番外編』としてLINE LIVEが緊急配信されることも決定している。
●リリース情報
『シエラのように』
発売中
完全生産限定盤 【CD+DVD+GOODS】 UPCH-89441 ¥2,980+税
初回生産限定盤 【CD+DVD】 UPCH-89439 ¥1,800+税
通常盤 【CD】 UPCH-80547 ¥1,000+税
●配信情報
『10-MOBA RADIO 番外編』
10月14日(水)22時よりLINE LIVEにて緊急配信