クイーンのブライアン・メイが、ヴァン・ヘイレンのギタリストだったエディ・ヴァン・ヘイレンと、1980年代にギターを交換したらどうなるか試したときの思い出を語っている。
「Guitar World」のインタビューを報じた「Ultimate Classic Rock」によると、ブライアンが1983年にリリースしたEP『Star Fleet Project』でエディとコラボし、ふたりはお互いのギターを交換して演奏。ブライアンが、その当時を次のように振り返っている。
「私がエディのギターを弾いたら私の音だったし、エディが私のギターを弾いても彼のサウンドだったんだ(笑)。結局のところ、すべては私たちのテクニックがかなめだとわかって安心したよ。どんなギターをエディが手にしても、それは彼のサウンドに聴こえた。エディがフィル・チェン(イギリスのベーシスト)のベースを演奏するのを見たけど、フィルのベースでもエディ・ヴァン・ヘイレンのように聴こえたんだ。テクニックがすべてなんだよ」
ブライアンは、ドイツのミュンヘンでヴァン・ヘイレンがブラック・サバスのライブのオープニング・アクトを務めた際に、バックステージでエディとの初対面を果たしている。それ以来、二人はギターの技術的な面について語り合い、ブライアンはギターの革新的なピックアップの配置が、エディがユニークなトーンを生み出す助けになったと気づいたそうだ。
「私たちは、エディが“ブラウン・サウンド”と呼んでいた音について話をしたことがある。彼は私のギターの聴こえ方と音の幅、その語り方に大きな影響を受けて、そのサウンドを求めていると言っていた。エディは、『俺はブラウン・サウンドが欲しいんだ』と言っていたよ。そして、どこにピックアップを配置するか、どの弦の下に置くかを質問していた。技術的な話だよ」
なお、昨年のインタビューでブライアンは、1978年にヴァン・ヘイレンのパフォーマンスを観た際の思い出を振り返り、「ジミ・ヘンドリックス以来、これほどの衝撃はなかった」と語っていた。
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