ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー、デヴィッド・ボウイのおかげで依存症を乗り越えられたと語る

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー、デヴィッド・ボウイのおかげで依存症を乗り越えられたと語る

ナイン・インチ・ネイルズのフロントマンであるトレント・レズナーが、依存症の問題を抱えていたときに、デヴィッド・ボウイのおかげで乗り越えることができたと語っている。

Consequence of Sound」のインタビューに応えたトレントは、1995年にボウイのツアー「The Outside Tour」でナイン・インチ・ネイルズがオープニングアクトを務めたときのことを振り返った。

当時トレントは酷い依存症だったとのことで、いかにボウイに救われたかを明かしている。

「俺は依存症が酷い状態で、トイレに流されていくようだった。そして、そこから救い出すために、反対側にいたのがデヴィッドだったんだ。彼が兄貴のような、または父親のような存在だったときがあった。デヴィッドが俺を脇へ呼んで、『しっかりしろ。落ちぶれる必要はない』なんて諭されたことがあったんだ」


ボウイとツアーに出た1995年、ナイン・インチ・ネイルズが絶頂期だったのに対し、ボウイはそうではなかった。しかし、それでもボウイはトレントに、ヒット曲を演奏しないツアーをやって、当時リリースさればかりのアルバム『Outside』の曲のみをプレイする賭けに出る、と告げたという。そんな、リスクを恐れないボウイの姿に感化されたというトレントは、次のように続けている。

「とにかく、いまだに俺は常に彼のことを考えてるし、今でも彼のアルバムはコンスタントに聴いてる。そして、俺たちの人生が交差したことに感謝してるよ。デヴィッドは気づいてなかったかもしれないが、俺がまともになる前のダークな時代に、どれほど彼に助けられたか感謝してるんだ。俺には彼の声が聴こえる。俺が自分の周りに築いた、くだらない壁をデヴィッドが突き破ってくれて、そのことに感謝してるよ」




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