「正直、不思議だよ。僕たちがバンドを始めた頃(苦笑)、いわゆる「ギター・バンド」は全然いなかった。ギター系はパーマ・バイオレッツにキング・クルールくらい。いまや、その手のバンドはいくらでもいる。ギター・ミュージックを再来させようとする人たちがね」
UK新世代バンドの先陣を切った象徴的存在のひとつであるシェイム、満を持しての2ndはロック好きの心を瞬間着火させる1枚だ。アークティック・モンキーズ仕事で知られる名伯楽ジェイムス・フォードがプロデュースに乗り出した音作りは鋭角的なギターとパーカッシブな要素をクリアに躍動させており、エピックなメロディや空間性との緩急のダイナミズムは鳥肌が立つくらい見事。可能性の芽は前作にいくつもちらばっていたとはいえ、ここでのバンドとしての圧倒的な覚醒ぶりと一体感にはまだ20代前半という若さの勢いと吸収・成長力を痛感せずにいられない。本作の制作過程および背景を、若きカリスマとしてフロントを張るチャーリー・スティーンが語る。(坂本麻里子)
シェイムのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。