オジー・オズボーンが、モーターヘッドのフロントマンだった故レミー・キルミスターについて、「1週間分に相当する作詞作曲作業を4時間で仕上げた」と明かしている。
「Backstage Pass」のインタビューを報じた「LOUDWIRE」によると、オジーがレミーの仕事の速さについて語った。
「俺は歌詞を書き始めるのは得意だが、完成できないんだ」と言ったオジーが、“Mama, I'm Coming Home”の歌詞でレミーに助けを求めたエピソードを披露している。
「レミーにテープを渡して、(そのときに)俺は第二次世界大戦の本を持ってた。俺は読んでなかったけどな。で、彼に『(テープを聴いた)感想を教えてくれ。いくつか歌詞のアイディアはあるんだけど、いつでもいいから……』って伝えたんだ。1週間はかかると思ってたら、レミーが『4時間ぐらいで戻って来い』って言うじゃないか。
それで俺が戻ると、彼に『これをどう思う?』って訊かれたから、『おお、いいね』って答えると、『これはどうだ?』って言われてさ。俺が『2つもできたのか……?』って反応したら、彼が『いいや、もうひとつあるから3つだ』って続けるから、俺は『3曲分の歌詞を書いたのか!?』って驚いてさ。レミーが、『そうだ。それから、あの本はクズだったぜ!』って言うから、俺が『何の本だ?』って訊いたら、『お前が俺に渡した本だよ』って答えてたよ」
そしてオジーは、人は見かけで判断できないともコメントしていた。
「彼は本を読むのが速かった! 本当にマジで速かったし、彼はスゴかったよ! レミーみたいなヤツを見ると、人は『彼はチンピラだ』って思うが、彼はすごく教養がある人だった」
またオジーは、レミーのことを「ロックの神」とも称していた。
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